キャンティとは、イタリアのトスカーナ州、キャンティ地方で生産されているワインです。
キャンティにはDOCGの認定を受け、伝統的に作り続けた地域があり、そこで造られたものはチャンティ・クラシコという名前で区別されています。
ボトルが独特で、「取っつきにくそう……」とさけてる方もいるんじゃないでしょうか?ですがキャンティはフルーティーな銘柄が多く、初心者にもおすすめなんです。
今ではふつうの細長いボトルが増えたので、扱いやすくなっています。
今回はフルーティーな味わいが特徴のキャンティ5選、キャンティ・クラシコを5選ご紹介します。参考にしてみてください。
キャンティ
フィアスコと呼ばれる藁で包まれている丸いビンを見たことがある方もいらっしゃると思います。
ローマの休日などでも出演し、イタリアの日常風景に溶け込んでいたお酒の一つでした。
コスパ最高「プレミオ キャンティ 【イタリア/赤ワイン/辛口】」
このお値段でこのおいしさはすごい。安価なキャンティで迷ったら間違いなくこれです。
ブルーベリーやプルーンを思わせる濃縮された果実味と、さわやかでほどよい酸味。
飲みやすく過不足なく美味しい、これ以上言うことがあるでしょうか。
ステーキやチーズなど、一般的に赤ワインに合うと言われているものと合います。
旨みのあるジューシーなワイン「パスクア キャンティ」
辛口とありますが辛いわけではなく、甘くない、くらいの程度です。
フルーティながらも渋みもしっかりあり、果実味に溢れたジューシーな味わい。
カシスなどの赤いベリーの香りが豊かで、酸味や渋みも控えめです。
栓がコルクなので、ワインオープナーを忘れずに。
伝統的な丸いボトル「ベリーニ キアンティ フィアスコボトル」
キャンティらしい特徴的なボトルに入っているキャンティ。藁に入ったこの形のボトルが少なくなってきた今、新鮮に映ります。パーティやプレゼントにもおすすめです。
中身は黒コショウなどのややスパイシーな風味で、実直で硬派な印象の赤ワインです。
肉はもちろん、チョコレートなどスイーツと合わせるのもおすすめ。
すっきりした辛み「キャンティ カヴァッリネーリ キアンティ DOCG」
しなやかな渋みと重厚感が売りのワイン。
すっきりとした旨みと渋みがあり、クリーム系の料理やシチューなど、濃厚な料理と合せると口の中がさっぱりします。
癖がないので万人におすすめ。濃厚なので、カシスリキュールやコーラなどと合わせてカクテルにしたり、炭酸で割ったり、オン・ザ・ロックで飲んでもおいしい。
バレンタインにおすすめ!「キャンティ ラブコレクション」
ハートの陶器があしらわれたワインボトルが特徴のワイン。バレンタインやお誕生日、結婚記念日など、大切な日に大切な人に贈るのがおすすめ。
ハートの部分は欠けやすいので、持ち運ぶときには注意が必要です。
黒い果実の香りがチャーミングでフルーティな印象。パッケージからは想像つかないほどの力強いタンニンと酸味が口いっぱいに広がります。
舌触りはなめらかで、濃い味ですがすっきりと飲めます。
スパイスとの相性は抜群。ステーキなどのほか、焼肉などとも。
キャンティ・クラシコ
キャンティ・クラシコは、使用できるブドウの品種、ブドウの配合の割合、熟成期間などが厳しく定められているのが特徴。
キャンティに比べ少々高価ですが、凝縮感があり、酸味や渋みも個性的です。
軽快で飲みやすい「カステロ・ダルボラ・キャンティ・クラシコ」
軽い味わいと、すっきりした後味が美味しいワインです。
イチゴとカシス、赤い果実の甘みもあり、最後にじわじわとタンニンが効いてきます。
酸味は強めですが甘酸っぱい印象。
甘めの味付けをしたお肉と合わせるのが最良。チーズともよく合います。
力強い味わい「キャンティ・クラシコ・ボナッキ」
濃厚な旨みが特徴のワイン。香りは控えめですが、意外と力強いべリーの香りがします。カシスやチェリー、黒い果実の他、スミレの香りも。
酸味もタンニンも強めですが、バランスが良いので優しい味わいに仕上がっています。
ちょっと良いおつまみと一緒にじっくりと味わうのがおすすめ。
野性的な旨み「キャンティ・クラシコ DOCG フォントディ」
ブルーベリーやプラム、チェリー、青いハーブとクローブ、スミレの香り。樽の香りもします。
大人しく物静かな印象ですが、それがしなやかで上品な印象を与えます。
とろけるような舌触りも美味しい。20分ほどデキャンダするのがおすすめです。
トマトの酸味と相性がいいので、トマト料理と合わせてどうぞ。
柔らかい口当たり「カステッロ・ディ・アマ キャンティ・クラシコ・アマ」
イチゴジャムやダークチェリーの香りが美味しいワインです。
熟成させてよりおいしく感じさせるキャンティを造る、という信念のある醸造家が造っただけあって、寝かせても美味しいワインです。
味わい深いなめらかなタンニンに、シナモンとエスプレッソのニュアンス。
少し長めにデキャンダすると風味が柔らかくなり、バランスがよくなります。
熟成された旨み「コンティ・セリストーリ キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ」
樽熟成を3年以上経たもののみが、「リゼルヴァ」と名乗ることができます。
ドライフラワーやラズベリー、ブルーベリーなどの香りに、潮の香りやビスケットのニュアンスもします。魚介を使った料理と一緒に。
色々なおすすめ赤ワインをまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。産地別に分けた記事もありますよ。
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