スペインワインの産地、リオハ(DOCa)。
古代ローマの時代からワイン造りを行っていた歴史ある土地で、フランスのボルドーから醸造技術を取り入れたことにより発達しました。
エレガントでまろやかなコクと舌触り、なめらかなタンニン、そしてなんといっても、オーク樽のバニラ香が特徴。
特選原産地呼称(DOCa)の格付けで上位になった中でも、お手頃価格で手に入るスペインリオハの赤ワインを十本リストアップしました。参考にしてみてください。
キュートな味わい「クネ リオハ クリアンサ」
2010年ヴィンテージでパーカーポイント90点を獲得したワイン。
カシスやベリーの甘酸っぱさがなんともキュート。力強いというよりも『したたか』という印象で、あとからじわりと旨みが追ってきます。
柔らかくなめらかな口当たりと優しい酸味、強めの樽の香り。バランスも良く、とても飲みやすい味わいです。
一日経つと香りが開き、またおいしくいただけます。
スイスイ飲めちゃう「トーレス アルトス・イベリコス・クリアンサ」
濃厚なベリーの果実味のインパクトは抜群。
スパイシーでどこかスモーキー。舌触りはオイリーですが、すっきりした酸で後味スッキリ、きれいにまとまっています。
果実味と酸味、軽い渋みのおかげで飲みやすく、ついつい一本開けてしまうワインになっています。
ひき肉を使った料理との相性がいいので、ミートパイの他、ハンバーグなどと合わせるのもおすすめです。
リオハフルボディで迷ったらこれ!「マルケス・デ・リスカル リスカル・テンプラニーリョ」
スペイン王室御用達の赤ワイン。その名にふさわしいおいしさを持つワインです。
癖がない渋みと程よい酸味、さっぱりした飲み口。
まろやかな口当たりですが、しっかりと辛口です。
赤ワイン好きにおすすめの一本。あなたがもしフルボディの赤ワインを探しているのなら、ぜひともおすすめです。
飲む前にデキャンダをしておくのが良いでしょう。
どっしりと重たい「ラソン ヴァルサクロ 2010年」
どっしりと重たく、丸いタンニンが印象的なワイン。
バターやパンにバニラ、まるでお菓子のような香りが鼻をくすぐります。
濃厚な樽の香りが、しっかりとした渋みと絡んで美味です。酸味はほとんどなく、果実味も内側にほんのり程度です。
裏面に書いてある通り、デキャンダをしたほうがおいしくいただけます。
コスパ最高「エルダー・ウガルテ・ウガルテ・リオハ・コセチャ」
この値段でこのおいしさはすごい!
タンニンがなめらかでしなやか。黒い果実が熟成した旨みがとても鮮やかです。
舌触りのエレガントさは、さすがリオハの格付け上位のワインといったところでしょうか。
若い印象はありますが、若さを上回る美味しさです。
濃厚な旨み「マルケス デ ラ コンコルディア リオハ」
『伝統的なリオハ』の通り、なめらかでまろやかな赤ワインです。
旨みが濃厚なのはもちろん、アルコール度数も高く、かなりボリューミー。
イチゴやチェリーの香りに、バニラスティックの香りとスパイス、皮の香りがします。
タンニンは柔らかく、口当たりも滑らか。余韻も長く濃厚です。
生半可なお料理では負けてしまいます。がっつりしたものと一緒にどうぞ。
バランスの良いミディアムボディ「シグロ」
麻で包まれたボトルが特徴的なミディアムボディ。
渋みも酸味も程よくあり、ブラックベリーの香りとスパイシーさの調和も素晴らしい。
軽やかで飲みやすく、スパイシーながらもフルーティ。
癖もほとんどないので、スペインワインはちょっと苦手という方にもおすすめ。
チーズやトマト、魚介や生ハムなどと合わせて。常温はもちろん、軽く冷やしても美味しいです。
お肉とあわせたい「コト・デ・イマズ・レセルヴァ」
エル・コトとはスペイン語で「狩猟地」のこと。ラベルもそれにあやかったデザインになっています。
飲み口が柔らかく、全体的にはエレガント。若干渋めが際立つ味わいです。
時間が経つと果実味とタンニン、やや強めのアルコールがなじんでおさまります。
名が狩猟地だからというわけではないでしょうが、お肉との相性がぴったり。すき焼きなどと合わせて。
繊細な香り「ダイモン・ティント」
ダイモンとは、「人間よりも上、神よりも下にある存在」のこと。守護霊や聖霊などが相当します。
守り神や悪魔を指すこともありますが、このワインのおいしさはまさに悪魔的。
力強くボリューミー、男らしい味わいかと思いきや、少し空気にさらすと香りが一変。
蜂蜜やハーブ、花の複雑な香り。タンニンも柔らかくまろやかで、繊細な味わいに驚くことでしょう。
ハーブを使ったお料理と合います。鳥のハーブ焼きなどはいかがでしょう?
賞を総なめ!「オトニャル ホーベン ティント」
ベルリンワイントロフィー2013で金賞を受賞したワイン。他さまざまな賞を受賞、あのパーカー氏も絶賛しています。
テンプラニーニョらしいイチゴやプラムを思わせる香りに、たばこや皮を感じるシャープでスパイシーな味わい。
生ハムから牛肉の煮込みまで、どんなお肉とも合わせられます。
色々なおすすめ赤ワインをまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。産地別の特集もありますよ。
おすすめ赤ワイン特集