バローロとは、イタリア・ピエモンテ州のバローロ村周辺で造られている赤ワインのことです。
イタリアワインといえば、個性的な特徴を持ったワインが豊富で、酸味が強くタンニンが少ないものが多いのですが、バローロはしっかりした渋みと深いコクがあるのが特徴。
「ワインの王様」と呼ばれることもあるバローロ。今回はそんな中でも、等級の高いワイナリーが造るバローロ赤ワインを10選集めてみました。
お肉との相性抜群「ジジ・ロッソ バローロ [ 2013 ]」
カシスやプルーンの香りにコショウのニュアンスが相まって、とても美味しいワインです。
飲み口はさらりとしていて、スミレやたばこのニュアンスも感じます。
酸味と渋みも丁度良く、重すぎず軽すぎない適度な重みも素敵。
お肉との相性は抜群です。
エレガントな味わい「リコッサ バローロ」
チェリーやブルーベリーの果実味の中、バラやスミレの良い香りがほんのり香ります。
特徴的なのは酸味。しなやかながら主張してくる酸味は、同じくしなやかなタンニンとバランスよく絡んでいます。後味に果実の甘みも感じます。
上品ながらさらっと爽やかに飲めるワインです。
癖のあるチーズやクリーム系とのお料理とよく合います。
心地よく続く余韻「バローロ アウダチェ」
甘めの複雑な香りが心地よいワイン。陰干ししたブドウを使っているので凍土が上がり、アルコール度数も若干高めです。
そのせいか味わいにも甘めな風味が漂います。
タンニンは柔らかく、軽い飲み口、酸味とのバランスも良いです。後味に心地よい渋みがすーっと続きます。
30分ほどデキャンダしても美味しく頂けます。
ダンディーな味わい「バローロ カーサ ヴィニコラ ニコレッロ 2008 赤」
開けるとまず驚くのが、その香りの良さ。ブルーベリーやカシスの香りに煙草の香りがします。
すいすい飲める濃すぎない味わい。タンニンの強さと出汁のような旨みを感じます。
タンニンがきちんとあるものの、果実味や酸もしっかりあるその味わいはまさに酸いも甘いも嚙み分ける大人の男といった印象。
このワインを「多数の蔵書に囲まれて、レザーの椅子に深く腰掛け、葉巻を吸う男爵」と例えている人がいましたが、言い得て妙と思います。
大人な味わいは、和食にも合いそうです。
スパイシーだけど甘い飲み口「バローロ リセルヴァ 2009」
熟成が進んたレンガ色が美しいワインです。
煙草や黒コショウのスパイシーな香りが目立ちます。フランボワーズや花の香りも優雅。
タンニンや酸味はあまり目立たず、後味にほんのり来る程度。
優しい口当たりに果実の甘い飲み口は、スパイシーながらもとても飲みやすく美味しいです。
飲みやすい味わい「グローバル オーロ バローロ D.O.C.G. [2010]」
プルーンとチェリーの香りにチョコレートの香ばしさ、まさにバローロの優等生。
しっかりした渋みと深いコクは、さっぱりしたトマト料理との相性も良いと思います。
焼き鳥などと合わせるのもおすすめ。醤油とみりん、砂糖のタレとよく合います。
繊細な旨み「マルケージ ディ バローロ Barbera d’Alba Peiragal (バルベラ)」
しっかりした骨格と繊細な旨みがあるワインです。色は紫がかったガーネット。
バニラやキャラメルのような甘い香りに、ブラックベリーと干しブドウの果実味があります。後味はバニラと紅茶です。
しっかりした味わいのおかげで、濃厚な料理と合わせても負けません。とりわけ、チーズやクリームを使った料理との相性は抜群。
デキャンダしたほうが美味しくいただけます。
お肉と合わせたい美味しさ「ステファノ・ファリーナ ランゲロッソDOC レ・ブルーメ」
バラをあしらったラベルがロマンチックなワインです。この一輪のバラは、かつて畑に植えられていたものだそう。
バラはブドウよりも弱く、先に病気にかかるので、予防に役に立ったのだとか。
スパイシーな香りにハーブの青っぽさ、樽の香りが鼻に抜けていきます。
辛みが強く、まさにお肉と合わせたい力強さを持っています。
しかし酸味と優しい果実味、綺麗なタンニンは飲みやすいの一言。カジュアルでフレンドリーな味わいは、週末気取らずに飲みたいおいしさです。
古き良きバローロ「フラテッリ セリオ エ バッティスタ ボルゴーニョ バローロ」
古き良きバローロが飲みたい、そんなときにはこれ。歴史あるワイナリーで伝統的を守られ造られたワインです。
黒いベリーの香りに、樽と土の香り、クローヴやナツメグのスパイス。しっかりした酸味と、力強く豊富なタンニン。
オーク材の樽で熟成させているとあって、旨みがぎゅっと詰まった味わいです。
口の中を引き締めてくれるので、油っぽい料理、がっつりしたお肉料理とあわせたい。
しっとりしなやか「アンジェロ・ガヤ ダグロミス・バローロ」
しなやかな味わいが特徴的なワイン。決してでしゃばることなく、食卓を支えてくれます。
このワインが美味しい理由の一つに、とくにバランスが良いことがあげられるでしょう。
きれいな渋みを骨格として、酸味、果実味、甘みがじょうずに絡んでいてとてもエレガント。
重厚感がありながらも優しい味わいです。
色々なおすすめ赤ワインをまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。産地別の特集もありますよ。
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