寒い日は、心も身体もあったまるお湯割りが美味しいですね。焼酎も飲み方によって味の感じ方は変わってきます。
この記事では、お湯割りがよく合う焼酎を集めたランキングを紹介しています!また、原材料別のお湯割りの作り方や、おすすめのおつまみも合わせてご紹介!ぜひ、焼酎選びの参考にしてみてください。
お湯割りに合う焼酎の条件
どんな焼酎がお湯割りに合っているのかがわからずに適当にお湯割りにしてしまうと、せっかくのお酒の美味しさとお湯割の魅力が損なわれてしまいます。
お湯割りに向いている焼酎とはどのように選ばれるのか。原料ごとにご紹介していきましょう。
【芋焼酎】
芋焼酎の特徴といえば、独特の甘みと芳醇な香りですね。
お湯割りにすると、その個性ある甘い香りが立ちのぼり、芳醇な香りをより一層楽しむことができます。
芋焼酎の中でも、濃厚でリッチな味わいなものがお湯割りに適しています。
麹の割合が多いものや、黒麹や芋で麹を造った焼酎が、濃厚で奥深い味わいのものが多いのでオススメです。
【米焼酎】
米焼酎の場合ですと、熊本県の「球磨焼酎」がオススメです。
米焼酎というとクセのないサッパリとした味わいが特徴ですが、サッパリした米焼酎をお湯割りにするとちょっと物足りない感が出てしまいます。
球磨焼酎は、米焼酎の中でも個性的な甘い香りと濃厚な旨み、そしてパンチのある辛味が特徴なので、お湯割りにすることでその独特の香りと旨みにふくよかさがプラスされ、とても美味しくいただけます。
【麦焼酎】
麦焼酎はスッキリして飲みやすい印象がありますが、芋や米と比べると様々な種類があります。やはりお湯割りに向くのは、中でも濃厚なタイプのもの。
樽熟成が長いものや、米麹をたくさん使ったものが濃厚な味わいに仕上がっているものが多いので、お湯割りにするのにオススメです。
お湯割りに合うおすすめ銘柄ランキング
お湯割りがよく合う焼酎の条件が分かったところで、続いてはおすすめの焼酎銘柄ランキングをご紹介します。
焼酎通なら晩酌はお湯割りに限る!味の違いがよくわかり、焼酎本来のうまさも感じられるお湯割りを愉しむのなら、銘柄にはとことんこだわりましょう!
第15位 全量芋の優しい甘み「本坊酒造 芋全貴匠蔵」
麹も芋から作られている、全量芋焼酎「本坊酒造 芋全貴匠蔵」はとろとろのコクと優しい甘みを持つ1本です。
寒い時期、特に秋から冬にかけて不思議と飲みたくなる味。
お湯割りはもちろん、ロックにすると芋の華やかな香りを嫌味なく味わうことができます。乾物のおつまみとよく合いますよ。
第14位 ちょっとくさいがちょうどいい「本坊酒造 さつまおはら」
芋焼酎の今の主流は華やかな香りが特徴ですが、昔ながらのちょっと癖のある芋焼酎が欲しいときには「本坊酒造 さつまおはら」で決まりです。
かといってアルコール臭はなく、とにかく「芋」。お湯割りにするとさらに芋の香りが引き立ち食欲をそそります。
塩分高め、癖強めのおかずと一緒に晩酌するのがおすすめです。漬けすぎたぬか漬けや奈良漬けと一緒に楽しんでみてください。
第13位 甕仕込みの舌触り「本坊酒造 貴匠蔵」
甕仕込みだからなめらかさが違う!「本坊酒造 貴匠蔵」は、黒麹の癖の強さと黄金千貫の確かな甘みが甕の中で融合したことによって、独特な風味となめらかな舌触りを持った芋焼酎です。
いつもよりちょっといい芋焼酎を飲みたいときに最適。お手頃な値段で高級な味わいを楽しむことができます。
第12位 伝統製法で作られた昔ながらの味「六調子酒造 本吟六調子」
米焼酎といえば、やはり熊本の「六調子酒造 本吟六調子」は外せません。これまで多くの焼酎好きを虜にしてきたこの1本は、第1次焼酎ブームの立役者です。
誰でも飲める、飲みやすい焼酎が追求されている中で、今でも一本筋の通った味を残すこの銘柄には根強いファンが多く、骨のある焼酎好きならきっとお気に入りの焼酎になるはず。
米焼酎は食中酒に最適ですから、毎日の晩酌にぴったりですよ。
第11位 上品な香りが女性を虜にする「本坊酒造 あらわざ桜島」
スタイリッシュなラベルから想像できる通り、「本坊酒造 あらわざ桜島」はとても上品で女性的な焼酎です。
芋臭さは控えめで、華やかな香りだけが引き立っています。和食だけではなく、洋食に合わせてもおいしく飲めます。
シンプルな味付けの料理やつまみと合わせて、友達や恋人と飲むのがおすすめ!
第10位 焼酎初心者に!「しそ焼酎 鍛高譚」
焼酎初心者の入門としてお勧めしたいのが、しそ焼酎の鍛高譚です。
おばあちゃんが造る懐かしいしそジュースのような、酸味のある爽やかな味を感じることができます。
飲みやすいためロックでもソーダ割りでも楽しめますが、お湯割りにするとさらにしその香りが豊かに広がります。
記憶の奥深くに眠る切ない哀愁を思い出させてくれる、そんな一本です。
第9位 ダイレクトなミネラル感「れんと 黒糖」
クラシックを聴いて熟成するという、なんともアカデミックな黒糖焼酎れんとは、黒糖焼酎の良さであるまろやかさを最大限に感じることができる、やさしい味わいのお酒です。
奄美大島の伏流水と、名産品である黒糖から作られたれんとは、蔵人の心が込められている最高の黒糖焼酎といえます。
食事との相性も良いので、おいしいご飯とともにちびちびとゆっくり楽しんでくださいね。
第8位 大自然が作り出す雄大な味わい「三岳」
屋久島の大自然が作り出す、クリアで澄みきった味わいの三岳は、長年焼酎ファンから愛されている定番の焼酎ですよね。
芋焼酎でありながらも上品な香りと飲みやすさ。しかしひとたびお湯で割ってみると、芳醇な芋の甘い香りに誘惑されます。
思わず「もう一杯!」と言ってしまいたくなる、毎日でも楽しみたい焼酎です。
第7位 芋焼酎なのに癖がない!「乙 富乃宝山」
芋焼酎の一大産地である鹿児島県にて生まれた、芋臭さが少なく万人受けする焼酎が「乙 富乃宝山」 です。
芋焼酎は甘くて飲みにくいという方でも、こちらは中程度の辛口となっていますので、のど越しも良くすっきりと飲んでいただけます。
嫌味のない透明感のある味が、飲み込んだ後も口の中にゆっくりと広がります。女性でも飲みやすい芋焼酎として、幅広い年代の方に人気です。
第6位 芋焼酎の代表格「魔王」
今や芋焼酎ファン以外にもその名前が浸透している、九州芋焼酎の代表格と言えば魔王ですよね。
話題になってから今現在まで、世界中で愛され入手が困難となっていることでも有名です。
価格もプレミアがついて高くなっていますが、お祝いの席での一杯や、プレゼントとしてもおすすめできる本格芋焼酎です。
第5位 あっさりとしてぐいぐい飲める「黒木本店 中々」
麦焼酎の至高と呼ばれる「百年の孤独」の原酒が「黒木本店 中々」です。熟成されていないため、大麦本来の香ばしさとすっきり感がダイレクトに感じられ、とても素直な焼酎といったイメージですね。
このお酒自体に癖がないので、夏は焼酎ハイボール、冬はお湯割りと、季節や気分によって飲み方を変えることができるのもうれしいポイントです。
から揚げなどの脂っこいものと合わせても、お酒自体がさわやかなのでくどくなりすぎないのも個人的には高評価です。
第4位 現代芋焼酎の原点「さつま 白波」
安いが美味い!現代芋焼酎の原点といわれる「さつま 白波」は、華やかさと芋臭さのバランスが絶妙!
流行の芋焼酎はどうしても価格が高くなりますが、こちらはお手頃価格にもかかわらず、高級焼酎に引けを取らない味を持っています。
焼き鳥片手にぐいぐい飲みたくなる、ちょっと危険な焼酎です。
第3位 女性にも人気「無手無冠 ダバダ火振」
優しく香ばしい栗の香りが広がるダバダ火振は、スイーツ大好きな女性に特におすすめしたい焼酎です。
栗焼酎の有名産地である高知県の中でも、一番のネームバリューを持っているダバダ火振、気になっている方も多いと思います。
主張しすぎない栗の味、ゆっくりと柔らかく伸びていく優しい甘み、お湯割りで楽しむときには甘党の方はお菓子やバゲットなどをつまみにするのもおすすめです。
第2位 一生に一度は飲んでみたい「佐藤 黒麹」
プレミア焼酎として名高い佐藤は、どんなに価格が上がっても手に入れて飲みたい!というファンが多い大人気の焼酎です。
まさに一級品といった上品な香りと味わいで、開栓した瞬間はワインのような芳醇さを感じさせてくれます。
様々な焼酎を試してなかなか好みのものに出会えなかったという方でも、きっと納得できる珠玉の一本です。
第1位 ガツンとくる芋の味が堪らない「赤霧島」
原料となる紅芋「ムラサキマサリ」に含まれる豊富なポリフェノールで、おいしくヘルシーに飲める!臭みはないのに純粋に芋の甘さや味が楽しめるのが、赤霧島人気の秘訣です。
最近ではムラサキマサリの生産量が増えたため、赤霧島の出荷量も増えてファンには嬉しい限りですね。
とはいっても、未だに通年で手にいれるのは難しい芋焼酎ですから、新しいものが出たらまとめて買っておきましょう!
お湯割りにおすすめの芋焼酎について、こちらのページでも紹介していますので、あわせて参考にしてください。
芋を存分に楽しめる!「お湯割りに合う芋焼酎」ランキング10選芋・麦・他それぞれの最適なお湯割りの作り方
飲んでみたい焼酎が決まったら、次に知っておきたいのが最適なお湯割りの作り方。お湯割りの基本と原料別の作り方をご紹介します!
お湯割りの基本
まずは、先にお湯を入れることです。
そうすることでグラスを温めることが出来るのと、焼酎の香りがふわっとよく立ちのぼります。
また、焼酎を後で入れる事により、お湯と焼酎の温度差によって自然と中身が対流し、温度や濃度が均一になります。
芋焼酎
芋焼酎のオススメの温度は、40℃~45℃前後です。
この温度帯が、芋焼酎特有の甘い香りが豊かに広がります。
それぞれお好みがあると思いますが、もしもキリっとした方がお好みでしたら、50℃ぐらいにすると味が引き締まります。
焼酎とお湯の割合は、6:4がオススメです。この割合で割ると、だいたい15%ぐらいのアルコール濃度のお湯割りができます。
また、「前割り」と言われる、あらかじめ焼酎と水を混ぜて数日寝かせたものを温める飲み方もあります。
あらかじめ混ぜ合わせることにより、口当たりが滑らかでより優しくまろやかな味わいになります。
米焼酎・麦焼酎
基本は芋焼酎と同じで、先にお湯を入れ焼酎は後。
割り方も6:4が一般的ですが、芋よりも香りは優しいものが多いので、個人的には少し濃い目にして飲むのが好きです。
また、梅干しを入れて潰しながら飲むのもオススメで、スッキリした味わいと優しい焼酎の香りに爽やかさがプラスされ、とっても飲みやすい味わいになります!
米焼酎も麦焼酎と味わいとしては比較的似ているので、濃い目の梅入りが個人的にはオススメです!
蕎麦焼酎
普段あまり見ることはありませんが、お蕎麦屋さんなどにはよく置いてある、蕎麦焼酎。
ロックでも美味しいのですが、お湯割りにすることによって蕎麦焼酎特有の軽やかながらやさしい香りがひらき、より美味しく飲むことができます。
基本のお湯割りでももちろん美味しいですが、蕎麦湯湯割りで飲むのがオススメです!
蕎麦湯割りにすることによって、独特の優しく芳醇な香りとふくよかな旨み、そして蕎麦湯ならではの少しとろっとした口当たりがまろやかで堪りません!
おうちで飲める機会はなかなか少ないかもしれませんが、お蕎麦やさんに行ったときや、おうちでお蕎麦を茹でたときに是非試して見てください!
おつまみを選ぶ時のポイント
やさしく、ホッとする味わいのお湯割りはもちろん幅広い和食に合わせやすいですが、その中でもオススメのおつまみをピックアップ。
芋焼酎
さつま揚げ(鹿児島郷土料理)
九州と言ったら焼酎の名産地。その中でも鹿児島県の郷土料理である「さつま揚げ」は、鹿児島の名産である芋焼酎との相性抜群です!
油で揚げた香ばしい風味と、魚の旨み、そこに芋焼酎の甘くやさしい香りが加わると素晴らしいマリアージュで、ついついお酒が進んでしまいます。
小魚の天ぷら(きびなごの天ぷら)
こちらも芋焼酎の名産地鹿児島の名産品であるきびなごを使った天麩羅。言わずもがなですが、地のもの同士を組み合わせた相性は抜群です。
アッサリした味わいながらも、噛み締めるほどに旨みが出るきびなごは、天麩羅にすると香ばしさも出てお酒のおつまみには最適です!
鹿児島産の芋焼酎のお湯割りと、サクっと香ばしいきびなごの天麩羅で一杯やりたいですね。
地鶏の煮つけ
またまた九州料理に関連した、「地鶏の煮付け」。普通の鶏肉でももちろん美味しいですが、ここはやはり九州の地鶏を使った煮つけを頂きたいところです。
鹿児島県産の霧島地鶏は、ぷりっとした歯ごたえとクセのない旨みが特長。やはり合わせたいのは鹿児島産の芋焼酎ですね。
霧島地鶏の甘みと芋焼酎の甘い香りがマッチします!スッキリ派の方は、麦や米も合うのでオススメです。
チーズ
おつまみの定番のチーズですが、意外にも焼酎とも合います!チーズにもたくさんの種類がありますが、中でもオススメするのが「ハードタイプ」のチーズです。
チーズの王様と言われる「パルミジャーノ・レッジャーノ」や、オランダ名産のセミハードタイプの「ゴーダチーズ」がオススメです!そしてチーズに合わせたいのは香り豊かな芋焼酎。
お互いの個性がぶつかり合ってしまうのでは?という不安があるかもしれませんが、ハードタイプならではのほど良い食感と、噛み締めるほどに広がる旨みが、芋焼酎の芳醇な旨みに負けることなくお互いを高めあって口いっぱいに広がります!
米・麦焼酎
チキン南蛮
宮崎発祥の鶏料理、チキン南蛮。旨みたっぷりの鶏肉をさっぱりした甘酢に漬け、濃厚かつさわやかなタルタルソースを合わせたお料理です。
揚げ物なので、サッパリとした味わいの麦や米のお湯割りがオススメです。鶏の旨みと爽やかな甘酢味、濃厚なタルタルを麦焼酎のスッキリとしながらも優しい味わいがキュっとひきしめてくれるので、揚げ物ながらもパクパク食べられてしまいます。
カツオのたたき
高知の郷土料理でもあるカツオのたたき。高知も焼酎の名産地として有名ですね。魚料理なので、合わせたいのは麦か米のすっきりしたタイプの焼酎のお湯割りです。
魚の味を邪魔せず、焼酎のやわらかい旨みも存分に楽しむことができます。にんにくや生姜、ネギなどの薬味をたっぷり乗せて頂きたいですね!
薬味として紫蘇を使う場合は、それに合わせて紫蘇焼酎と一緒に頂くのもオススメです!
黒糖焼酎
豚の角煮
濃厚でジューシーな旨みが堪らない豚の旨み。より濃厚さを味わいたい方は、芋焼酎のお湯割りを合わせて、豚肉のジューシーな油の旨みと芋焼酎の甘く濃厚な旨みを存分に楽しんでください!個人的には、スッキリした麦のお湯割が好みです。
麦ですと、どちらの旨みも邪魔することなくスッキリとした味わいで楽しむことができます!また、角煮を作るときの味付けとして「黒糖」を使う場合もあるので、黒糖焼酎との相性も良いです!
栗焼酎
焼き栗
おつまみに焼き栗?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これがまた合うんです!栗のやさしい甘みと、焼酎のやわらかい甘みがマッチします!
焼き栗と合わせるなら、栗を使って造られた栗焼酎がオススメ!まろやかな甘みが相まって、秋っぽさを感じられる組み合わせです。
甘すぎるのが苦手な方は、クセの少ない米焼酎のお湯割りと合わせても、やわらかい味わいになるのでオススメです。
焼酎はやっぱりお湯割り!
焼酎のお湯割りは、体にも気を使いつつヘルシーにお酒を楽しめるのが良いところです。
焼酎の香りを引き出して、「飲んだ!」という気持ちにさせてくれるので満足感もありますよね。今晩からぜひ、焼酎のお湯割りを愉しんでみてくださいね!
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