日本酒好きも、日本酒初心者も、一度は飲んでおきたいのが幻の名酒と呼ばれるプレミア日本酒。
ネットでも実店舗でも取り扱いが少なく、入手困難で価格も高いのが難点ですが、それでも特別な日の一本として、一生に一度は手にとってみたいですよね。
今回は、そんな希少で店頭では珍しい幻とうたわれる日本酒のおすすめランキングをご紹介します。
最高の日本酒にはやはり最高のつまみを用意したいものです。
今回は各銘柄ごとに合うつまみも厳選しましたので、想像しながらみて下さい。
「幻の日本酒」おすすめ銘柄ランキング
第12位 誰もが知る日本酒「獺祭 磨きその先へ」
精米レベルで味の異なる日本酒を楽しめる、お酒を飲める年齢の日本人であれば誰もが知る名酒といえば「獺祭」ですよね。
そんな日本酒の頂点にある酒蔵が、飽くなき味への追求と挑戦を形にしたのが「磨き その先へ」です。
生酒なので開封後の賞味期限が短いのが難点ですが、獺祭ならではの甘みとスキッとした飲み口は元より、二割三分を超える旨みも兼ね備えています。
獺祭好きであれば、一度は飲んでみるべき日本酒です。
おすすめのつまみ
澄みきった「磨き その先へ」には、白子やウニを合わせて旨味と甘みを存分に味わって頂きたいです。
第11位 大吟醸の熟成古酒「菊姫 菊理媛」
大吟醸がもてはやされるようになる前から、おいしい日本酒を追求し続け生まれた「菊姫」。その菊姫を10年もの長きにわたり熟成した貴重なボトルが「菊姫 菊理媛」です。
これだけの長期熟成を行った日本酒はなかなか販売されることはなく、希少かつ高級な一本となっています。
菊理媛の凄いところは毎年その年で出来うる限りの最高を見極め、さらに10年以上の年月の熟成を経てもなお澄み渡り、深みのあることです。これを造れる杜氏の腕は流石としか言いようがありません。
自宅用として購入するのは勇気がいりますが、日本酒好きなら一度は飲んでおきたいところです。
おすすめのつまみ
毎年少しテイストが違うため、一概にこれと言えませんが、間違いないのは、古酒独特の老香があるので、味のしっかりしたつまみが良いでしょう。
第10位 日本酒世界一の実力!「裏鍋島」
2011インターナショナル・ワイン・チャレンジにおいて、日本酒部門最優秀賞を受賞し、その実力を世界に知らしめた「鍋島」、これの隠し酒として登場したのが「裏鍋島」です。定価の10倍ほどの高値が付く、幻の日本酒。
プレミア日本酒は甘口のものが多い中で、この裏鍋島は透明感のある切れ味さっぱりとした辛口酒として人気を集めています。
ラベルも裏焼きされていて、遊び心満載のこちら。やはり中身も特別なんです。一般的な「鍋島 純米大吟醸」と同じもろみを絞る際の最初(あらばしり)と最後(せめ)を最高の配合でブレンドし造られた他ではなかなかお目にかかれないもの。
日本酒は辛口に限る!という方なら、必ず満足いただける一本です。
おすすめのつまみ
辛口の日本酒には乾きものがおすすめです。特に貝柱など旨味が強い物でグイっといきたいですね。
第9位 いつかは飲んでみたい!「田酒 純米大吟醸」
日本酒好きなら誰でも知っている有名銘柄「田酒」。純米吟醸なら、日本酒が売りの居酒屋などでも置いてありますが、純米大吟醸クラスになるとなかなかお目にかかれません。
あったとしても、高くてお店で飲めるお酒ではないでしょう。
田んぼからできるお酒という名の通り、お米の味をストレートに感じさせてくれる直球の日本酒です。甘さや辛さ、そんなものでは言い表せないまさに「米の旨み」を最大限に引き出した、酒蔵の腕光る素晴らしいお酒です。
おすすめのつまみ
どっしりとしているのに、全くしつこさがなく、気持ちいい余韻に浸らせてくれるこちらには、ローストしたナッツなどがおすすめです。大吟醸の芳醇な香りと見事にマッチしてくれます。
第8位 新世代の幕開けを感じさせる「而今 純米大吟醸」
2004年に登場して以来、地酒専門店から口火を切って人気を博した三重県の日本酒「而今」。
6代目杜氏による綿密な計算のもとに作られたこの日本酒は、日本酒の新しい一時代を築いたといっても過言ではありません。
昨今若い世代から特に人気のある、ワインのような味わいを持つ日本酒の先駆け的商品で、甘く爽やかな味が楽しめます。
ラベルも裏焼きされていて、遊び心満載のこちら。やはり中身も特別なんです。一般的な「鍋島 純米大吟醸」と同じもろみを絞る際の最初(あらばしり)と最後(せめ)を最高の配合でブレンドし造られた他ではなかなかお目にかかれないもの。
日本酒の概念をいい意味で覆してくれる而今は、日本酒に馴染みのない若い女性にも味わってもらいたいお酒です。
おすすめのつまみ
辛口の日本酒には乾きものがおすすめです。特に貝柱など旨味が強い物でグイっといきたいですね。
第7位 手間を惜しまぬ匠の味「千代の亀 純米大吟醸 銀河の紙ふうせん」
無農薬米で作り、自然の重力に任せ酒を絞り、氷温で14年熟成させやっと完成する「千代の亀 純米大吟醸 銀河の紙ふうせん」。
なんと、味を変えないために冷凍便で送られてくるそうで、どこまでもこだわりつくされた「箱入り娘」の様な日本酒です。
製造方法からも、その強いこだわりが垣間見えます。シャーベット状で飲むのが最適なようですが、シャーベットの状態でも、しっかりとした味わいを感じられるのは流石ですね。
高い日本酒は甘いというイメージがありますが、アルコール度数は高め、日本酒度も+5~7と辛口なので、飲みごたえも抜群です!
おすすめのつまみ
ふっくらしたホッケの干物なんかをつまみにしてもその存在感は薄れるどころか、深みがプラスされます。
第6位 プレミア日本酒の代表格「十四代 超特撰」
最高においしいのに入手困難!手に入ったとしても、高すぎてそうそう頻繁には飲めない、そんなプレミア日本酒が「十四代 超特撰」です。
「十四代」はとても人気の日本酒なので、日本酒をあまりよく知らない人でも耳にしたことがあるかもしれませんね。
米どころ山形県で作られているお酒で、独特の優しい甘さが特徴的です。甘い日本酒はちょっとくどい印象を持つかもしれませんが、「十四代」の持つ甘みはどこまでも上品で繊細。そしていつまでも舌の上に残らない、味の引きの良さも人気の秘訣です。
定価で手に入れることはほぼ不可能ではありますが、高いお金を払ってでも飲む価値のある日本酒だと断言できる一本です。
おすすめのつまみ
肉料理との相性も抜群ですが、あまり味の濃い物は「十四代」の上品さを損ねさせてしまうため、薄味のものにしましょう。
第5位 予想を裏切る繊細な味「黒龍 石田屋」
「黒龍 石田屋」という、大胆なネーミングからはおおよそ思いつかない、予想を裏切る繊細な味で人気の日本酒です。
甘みが際立つのでグイグイ飲むというよりは、ゆっくりちびちびと味わいたいお酒です。
甘い日本酒は燗に向かないものが多いですが、この黒龍は温めることで旨みや甘みが濃厚になるのが特徴的。
値段が高くともその価値がある!と、日本酒好きからも選ばれる、実力あるお酒です。
おすすめのつまみ
この優しい甘みには、お刺身が最高です。冷なら赤身、燗なら白身が適しているでしょう。
第4位 お祝い膳に合わせたい逸品「黒龍 二左衛門」
いわずと知れた銘酒「黒龍」は、日本料理にぴったりの日本酒です。そんな上品な「黒龍」をこだわりの製法で限定生産し、独自の方法で熟成させた「黒龍 二左衛門」は、他の大吟醸では味わえない貫禄のある酒です。
他の酒造メーカーより先駆けて大吟醸を販売し、価格の高さはもとよりそのクオリティの高さに多くの人を虜にしました。
現在でも高額で販売されていますが、キリッとした日本酒が好きな人なら一度は飲んでみる価値のあるお酒です。
おすすめのつまみ
特に酢の物がおすすめです。キリッとしているのに甘みも感じられ、繊細かつ大胆なその味わいはどんな料理も合うものです。
第3位 あの朝日酒造の最高峰「継 純米大吟醸」
朝日酒造と言えば「久保田」でおなじみ、新潟の有名酒蔵です。その朝日酒造が丹精込めて作り上げた大吟醸が「継 純米大吟醸」です。
原料の米と水にこだわりぬき、淡麗を極めた日本酒は、どんな和食にもよく合います。使用している酒米は、新潟の「越淡麗」。しかも生産者限定の完全契約栽培で作られており、そのこだわりは計り知れません。
その分価格もかなり高めですが、「洗心」「朝日山」「久保田」と揃えて飲むのも一興。新潟のお酒ならではの米の深い旨味を堪能してみてください。
おすすめのつまみ
純粋で真っ直ぐなこの「継 純米大吟醸」にはやはり和食が一番です。米本来の香りと旨味がどんな和食にも合うこと間違いなしです。
第2位 洞爺湖サミットで話題に!「磯自慢 Adagio」
洞爺湖サミットで乾杯酒に選ばれ、そこから日本酒マニア以外にも注目を集めた静岡県のお酒、磯自慢。
中でもアダージョは、中取り純米大吟醸を少量取り出し、ゆっくりと熟成させたというまさに幻の日本酒です。
熟成させるお酒は最高品質のもの、基準に満たなければは出荷しないという驚きのこだわり。
磯自慢独特のフルーティーさが、熟成されることにより高級白ワインのように芳醇な味へと変化しています。
新鮮な魚介が取れる焼津に相応しく、和・洋問わず魚介と楽しみたい日本酒です。
おすすめのつまみ
酸味のある物との相性も良いので、魚介のトマト煮などもおすすめです。
第1位 超希少な幻の日本酒「特別大吟醸 朱金泥能代 醸蒸多知」
年間60本しか生産されない、希少な日本酒「特別大吟醸 朱金泥能代 醸蒸多知(かむたち)」。
コップ一杯で1万円という驚きの値段ですから、本当に特別な日に、特別な人と味わっていただきたい日本酒です。
地下のトンネル貯蔵庫にて丁寧に熟成された特別大吟醸は、フレッシュなものとは異なり、まったりと舌に濃厚な旨味を感じる格別な味わいです。全く味わったことのない新境地を体感したい方は、ぜひ一度お試しください。
おすすめのつまみ
これだけしっかりした旨味があるものには、つまみは不要です。ゆっくりお酒の香りと余韻を楽しんで下さい。
その他のおすすめ日本酒の銘柄をまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。
おすすめ日本酒特集ページなぜ幻と謳われるのか?
「幻の日本酒」というと本当に入手出来ないと思う方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。
そもそも「幻の日本酒」というものに明確な定義はありません。ではなぜそのようにいわれるのか?考えられる理由をまとめてみました。
考えられる理由
- 生産量が少ない
- 品評会での入賞実績
- メディアの露出・注目度が高い
- 定価での購入が困難
「幻の日本酒」と謳われるお酒には、簡単に以上のような理由が挙げられます。これらの条件が当てはまったときに「幻の日本酒」と謳われる傾向にあるようです。
特別醸造などで造られるものはやはり手間がかかりるので量産には向かず、また品評会やメディアの注目度が高いほど、需要と供給のバランスが悪くなります。
そういったことからプレミアがつき、価格が高騰し入手することが困難になってしまうんですね。
どこで購入できるのか?
“幻”と言われるくらいですので近所の酒屋さんではまず手に入りません。
また酒蔵のホームページから直接購入しようにもそういった銘柄は、販売開始と同時に売り切れてしまうため、よっぽど運がよくなければ、購入出来ません。
もし酒蔵のホームページに特約店などの情報があるようならそちらに連絡してみて下さい。もしかしたら取り置きがあるかもしれません。
上記の方法では、よっぽど運とタイミングが良くなければGETすることが出来ません。
一番手っ取り早く入手できるのが、ネット販売ですが流石プレミア。なかなかのお値段で手が出しづらいのも本音。
しかしネットでもタイミングが悪ければ販売していないことがありますので、もし本当に気になっているようなら、こまめにチェックしてみて下さいね。
一度ぐらいは飲んでみたい幻の日本酒
店頭では全くと言っていいほど手に入らない幻と呼ばれるプレミア日本酒も、ネット通販だと意外と手に入るものです。
とはいっても、ネット店舗でも珍しい日本酒は入荷してすぐに売り切れてしまいますから、気になるお酒は見つけたら迷わず購入するのが良さそうです。