最近流行っている氷酒(みぞれ酒)。
冷やされたお酒をグラスに注ぐと一瞬で凍りシャーベット状になる、パフォーマンス性の高いお酒です。
真夏の暑い時期に飲むのも、冬にお鍋と一緒に飲むのも、美味しいものです。
なんとこのみぞれ酒、ポイントさえ押さえれば簡単に作れちゃうんです。
ここではみぞれ酒の作り方、おすすめのお酒をまとめました。
「作り方」美味しい氷酒(みぞれ酒)を飲もう!
氷酒(みぞれ酒)とは、お酒をゆっくり冷やすことで、凍るはずの温度でも液体の状態を保つ現象を利用したものです。
日本酒は、一般的にマイナス7℃からマイナス10℃で凍ります。しかしゆっくり冷やすことで、マイナス10℃からマイナス15℃程度まで、液体の状態を保つことができるのです。
これを過冷却状態といいます。過冷却状態のお酒をグラスに注ぐと、衝撃でお酒の分子が一斉に結びつき、結晶化するというわけです。
きちんとみぞれにするためには、お酒をゆっくり冷やすのが肝要です。冷凍庫に入れる前に、先に冷蔵庫で冷やしておくのがベター。
温度管理も大切です。できれば、マイナス10℃~15℃ほどで凍らせましょう。
氷酒(みぞれ酒)の作り方
準備するもの
- お酒
- グラス
辛口のものでも甘口のものでも美味しくできます。
特におすすめなのが辛口の冷酒向きの品種がおすすめ。
ガラスのものが涼し気ですが、冷凍できるものなら大丈夫です。
作り方
1.日本酒を冷やす
日本酒を冷蔵庫で冷やします。日本酒は缶に入ったものか、鉄などの温度が伝わりやすい容器に入れておくと良いでしょう。
※スパークリングで作るときは、破裂を防ぐためあらかじめ蓋をとり、ラップなどで軽く塞いでください。
2.凍らせる
日本酒がキンキンに冷えたら、冷凍庫に入れて90分凍らせます。
このとき、グラスも一緒に凍らせましょう。
アルコール度数が低いスパークリングを使うときは、凍りやすいので短めにしてください。
3.注ぐ
冷凍庫からそっと取り出し、高めの位置からグラスに注ぎます。
過冷却状態のお酒はちょっとした衝撃でも凍ってしまうので、そっと扱うことが重要です。
きちんと冷えていれば、注いだ瞬間、お酒がたちまちみぞれ状になります!
温度管理が難しいので、最初はフローズン日本酒になってしまうこともしばしば。
しかし、凍った日本酒も、シャーベットのようにスプーンですくって食べると美味ですよ。
アレンジいろいろ
もちろんそのままでもおいしいのですが、アレンジするとパーティにももってこいの味わいになります。
- レモンやライム、シークヮーサーなど、果物を乗せる、または果汁を絞る。
- 梅酒やリキュールをちょい足しする。リキュールはカシスがおすすめです。
- ジュースを注ぐ。カクテルに使われる、桃やラズベリー、オレンジなどがおすすめ。
- カルピスを垂らす。まろやかなのどごしになり、深みが増します。
- はちみつを垂らす。シャーベットのようなデザートになります。
日本酒ではなかなか味わえない、新しい味が楽しめます。
他にもいろいろ試してみるとまた違った出会いが見つかるかもしれません。
使うみぞれ酒はキレの良い辛口のものがおすすめ。すっきりした辛口には、酸味のあるものも甘味のあるものもよく合います。
「おすすめ銘柄」氷酒(みぞれ酒)にするならコレ!
「玉乃光酒造 純米吟醸」すっきりした辛口!
小さな缶なので、そのまま凍らせることができます。手軽に氷酒(みぞれ酒)が楽しめます。
辛口ですっきり、キレのよいお酒です。もちろんそのまま飲んでも美味しくいただけます。
温度で味わいが変わるのですが、やはり冷酒がフルーティーで軽く、美味しいこのお酒。
みぞれになっているものももちろん、酒が溶けるほど旨みが出てきます。
少し溶けて、スムージー状になった状態も美味しいものです。レモンやライムを乗せたり、リキュールを垂らしても。
「醸し人九平次 純米大吟醸」甘く良い香りと優しい口当たり。
フランスの三ツ星レストランでも使われているこちらの醸し人九平次は、とにかく良い香り。
常温で飲むときは、ワイングラスで飲むことが推奨されています。女性にも飲みやすく、さわやかでやや甘めな味わい。しかし後味はべたつかず、すっきりしています。
まさにワインのような芳醇な味わい。
香り高い醸し人九平次は、みぞれが溶けるにつれて香りが花開くのが楽しいです。
ワイングラスに盛り付け、レモンやミントを添えれば、おしゃれな食前酒代わりになりますよ。
「サッポロ 男梅の酒」力強い梅でさっぱり!
男梅サワーシリーズから出ているお酒です。
え?これもみぞれ酒にできるの?と思った方も多いでしょう。アルコール度数がある程度あれば、どんなお酒でもみぞれ酒にできます。
梅酒と違い、塩気と酸味の強く感じるお酒です。男梅の味が好き人には、ぜひともおすすめしたいお酒。
みぞれ酒にしたものに炭酸水を注いで、スプーンですくいながら食べるのがおすすめ。レモン、シソ、唐辛子などを一緒にのせ、崩しながら食べるのも美味です。
お魚のお刺身と一緒にどうぞ。
色々なおすすめ日本酒をまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。他にも飲み方に合わせたおすすめ日本酒の記事もありますよ。
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