昔から個人的に疑問だったのですが、「すき焼きにお酒」を合わせる人ってどのぐらいいるのでしょう?すき焼き自体がとても味の濃いお料理ですから、「お酒よりご飯」という気がどうしてもしてしまうと思うんです。
でも考えてみてください、「最高のお肉」の入った鍋、「お酒と楽しまなきゃ勿体ない」と思いませんか?
今回は相性抜群の銘柄を厳選セレクト!「すき焼きに合うお酒」おすすめ8選をご紹介します!
このクセはやみつきになる「菊姫 山廃純米」
山廃仕込みの日本酒は、日本酒好きの中でも好き嫌いの分かれるところです。乳酸発酵から生まれる酸味、米の甘み、じっくり熟成することであらわれる深いコク、そして強烈なクセ。
酒の色はほのかに黄色く、それがこのお酒の味の強さを物語っています。「菊姫 山廃純米」、一口飲めばその強烈な味わいに心打たれるでしょう。
山廃ならではの香りと味は、すきやきに合わせると、割り下の濃さに負けるどころかより一層際立つ感じさえ受けました。
また、後味がピリッと辛く、甘いすき焼きを調和し「いくらでも食べ、いくらでも飲める」。古酒日本酒や癖のある日本酒が好きな人なら、すき焼きにはこれで決まりですね。
ちょい甘濃厚「西の関 手造り純米酒」
「西の関 手作り純米酒」は、日本酒度-1.5でほんのりと甘口寄りの日本酒です。開栓すると途端に芳醇な香りが感じられ、この時点で「甘さ」と「濃厚さ」を実感できます。
飲み口は表示通り甘く、それでいて酸味をほんのりと感じました。
純米酒ならではの荒々しさもありながら、しかし優しく包み込むような柔らかさも見せてくれます。
味の濃い料理に抜群の相性で「うなぎに合うお酒」とされていますが、すき焼きにもおすすめですよ。
割り下の濃さを中和する「常きげん 純米大吟醸」
すき焼きをもっとおしゃれに楽しみたい、そんな女性にもおすすめの日本酒が「常きげん 純米大吟醸」です。
すっきりとした飲み口にフルーティな味わい。
りんごのように香り立つこの大吟醸は、割り下の濃さを上手に中和してくれます。
贈り物にも最適「サンクトレーガン 感謝の黒」
「感謝」と書かれたラベルで、大切な人やお世話になった方への贈り物にもおすすめなのが「サンクトレーガン 感謝の黒」です。
お正月、お盆、お中元にお歳暮など、節目節目に「すき焼き用のお肉」と一緒にプレゼントすると喜ばれそうですよね。
そして肝心の味ですが、芳ばしい焦がし麦芽の香りとコクが活きつつも、黒ビールらしくほんのりフルーティでとても上品な印象を受けました。
照り焼きや焼き鳥などにも合うとのことですが、確かに「しょうゆベースの和食」とは最高の相性を見せてくれると思います。
シャンパンのように香り立つ「COEDOビール 瑠璃」
埼玉県にある「コエドブリュワリー」で醸造されている「COEDO」シリーズは、ビール好きの間でとても有名ですよね。中でもすき焼きに合うのがこの「瑠璃」。
香りは華やかでフルーティ、シャンパンのように光り輝く色合いと、優しくも酸味の効いた味わい、そして弱めの炭酸がいかにも「お上品」。
このビールはワイングラスに注いで飲むのがおすすめです。一般的なすき焼きより、トマトを入れた「トマトすき焼き」なら更に美味しくなりそうです。
女性が好むビール「よなよなエール 東京ブラック」
こちらも有名な国産ビールメーカーである「ヤッホーブルーイング」の代表的な一本、「よなよなエール 東京ブラック」は、イギリス国民が愛する「ポーター」を日本で再現したものです。
ポータースタイルのビールは一般的な黒ビールとは少々異なり、華やかさよりも味の強さが際立ちますが、このビールもそれと同じく「個性の主張」を感じる仕上がりとなっています。
夏、ビール、すき焼き。そこにあるのはこの「よなよなエール 東京ブラック」であってほしいと個人的には感じました。
焼酎好きならこの一本「大山酒造 伊佐大泉」
すき焼きにイモ焼酎、これは未知の体験です。今まですき焼きに芋焼酎を合わせるという発想自体ありませんでしたが、先日知り合いの年配の男性が「味の濃い鍋に芋焼酎が至福」とおっしゃっていたので試してみました。
そして選んだのがこの「伊佐大泉」。焼酎ファンからの口コミも良く、「大量生産ではない特別感」もいいですね。
飲んでみると香りの華やかさはないものの、芋の濃厚さが「ガツーン」と後頭部に響く感じがあります。確かにこれは、濃い味の鍋に合う。そしてすき焼きにも合う。芋焼酎マニアの方にはぜひ試してほしい組み合わせです。
醤油と葡萄の官能的な出会い「モンテス アルファ・カベルネ」
個人的に今回イチオシしたい「すき焼きに合うお酒」はこちらの「モンテス アルファ・カベルネ」です。
例えば牛肉の赤ワイン煮を作るとき、赤ワインだけじゃなくみりんと醤油も足すと抜群に美味しくなりますよね。だから「ワインとすき焼き」、恐れずに試してほしいのです。
チリワインならではの芳醇で官能的な強い味わいとすき焼きの牛肉、とても官能的な味わいになりますよ。
美味しい料理とおいしいお酒で格別のひとときを
美味しい料理の傍らには、常に美味しいお酒があってほしい。
そしてどの料理にはなんのお酒が合うのか、きちんと知って楽しんで「大人だけの贅沢」を味わいたい、私は常々思っています。
大切な人といつも、時には一人でのんびりと。美味しい料理と美味しいお酒で格別のひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。