ハーフロックとは、氷を入れたグラスにウイスキーと飲み物を1:1で注ぐ飲み方のこと。一緒に注ぐ飲み物は水がほとんどですが、炭酸水やジンジャエール、コーラなどを加えても◎。
オンザロックと水割りの良いところ取りのハーフロックは、アルコール度数が高めのウイスキーや、癖のあるウイスキーがよく合います。
今回は特にハーフロックが合うおすすめウイスキーをご紹介します。
どっしり濃厚「オールドグランダッド 114」
「ひいおじいさん」という意味のバーボンです。ハードボイルド小説、「長いお別れ」で出てきたことで有名になりました。ライ麦のスパイシーさにフルーティな香り、そしてどっしりした味わい。
アルコール度数は57度と高めですが、ストレートやロックでもアルコールの高さを感じさせない飲みやすさを持ち合わせています。
ハーフロックにするとアルコールの刺激が和らぎ、飲みやすくなります。加水したことでさらに濃厚で滑らかな口当たりを楽しむことが出来ますよ。
加水に向いてる「ノブ クリーク」
アルコール度数50度のクラフトバーボンです。バニラやキャラメルの香りと、樽由来のタンニンのビターさがあいまって複雑な味わい。
加水するとアルコールの角がとれ、穏やかな甘みを味わえるノブクリークは、ハーフロックにうってつけ。
ゆっくり味わいたいおいしさです。おつまみはサラミなどのガツンと塩気の聞いたものか、ブラックチョコレートが◎。
甘くて滑らか「メーカーズマーク カスクストレングス」
甘くて滑らかな味わいで知られているバーボン、メーカーズマーク。「カスクストレングス」とは「樽そのままの度数」という意味。加水などを行っていないので、度数が高いのが特徴です。
メーカーズマークのまろやかさ、オレンジやバニラはそのままに、より樽の香りが感じられる味わい。
ハーフロックにすると飲みやすくなる上、加水されたことによって香りが開いて華やかになります。
リッチでクリーミー「ジェムソン スタウト エディション」
クラフトビールの熟成樽で熟成させた、個性的なウイスキーです。スタウト(黒ビール)を熟成させた後の樽で作られているウイスキーで、チョコレートやコーヒーを思わせる香ばしい香りが特徴。
スムースな味わいとリッチでクリーミーな味わいで、ちょっぴり変わったウイスキーが呑みたいというときにもおすすめ。加水すると一気にジェムソン特有の甘さが引き立ちます。
インテリアにも◎「サントリー ウイスキー オールド」
「だるま」と呼ばれ有名なジャパニーズウイスキーです。ころんと丸いフォルムは可愛らしく、インテリアとしても映えます。
シェリーの香りと穏やかなスモーキーさがあり、バランスの良い味わい。
だるまのハーフロックは、公式HPでもおすすめされている飲み方。ハーフロックにするとさらに香りが良くなり、スコッチを彷彿とさせる味わいになります。
ぐんと飲みやすくなる「ラフロイグ クオーターカスク」
個性的なウイスキーの筆頭であるラフロイグ。アイラモルトの代表と言える銘柄であり、正露丸に喩えられるピート香が有名です。
ピート香やスモーキーさにばかり目が生きがちですが、実はラフロイグはとてもオイリーでフルーティなウイスキー。ハーフロックにすると風味が優しくなり、ぐんと飲みやすくなりますよ。
華やかな香り「ロイヤル・ブラックラ 12年」
ウイスキーにしては初めて、イギリス王から「ロイヤル」の称号を得たウイスキーです。
ここ数年で輸入されるようになり、日本でも入手しやすくなりました。
レーズンや花を思わせる華やかな香りが印象的。ハーフロックにするとレーズンのような香りが一気に開き、穏やかな味わいになります。
初心者にもおすすめ「アバフェルディ12年」
有名なブレンデッドスコッチウイスキー、「デュワーズ」のキーモルトとしても有名なアバフェルディ。ハチミツのようなまろやかさが印象的。甘くて濃厚、ふくよかで癖がなく飲みやすいのが良いですね。
ウイスキーのお手本のような味わいなので、ウイスキーに初めて触れるという方にもおすすめです。
やわらかなおいしさ「オールドパー 12年」
日本に紹介された最初のスコッチと言われているウイスキーです。かつては高級ウイスキーとして有名でしたが、昨今では気軽に手に入るようになりました。
滑らかで芳醇な味わいは、日本人好みのおいしさ。水割りでおいしいオールドパーは、ハーフロックでも美味しくいただけます。
スムースで飲みやすい「シーバスリーガル ミズナラ 12年」
シーバスリーガルは、バランスが取れた飲みやすい味わいで人気のブレンデッドウイスキーです。これはその中でも日本原産のミズナラ樽を使用し、日本のために生み出されたものです。
スムースで甘い香りが印象的。普通のシーバスリーガルに比べて甘みを強く感じます。洋梨や熟したリンゴを思わせるまろやかでふくよかな味わいは、初めてのウイスキーにもピッタリ。
ハーフロックにするとアルコールの角がとれ、つい飲みすぎてしまうおいしさになります。