最近話題のクラフトジン。実は梅酒のように、自宅で作れるってこと、ご存知でしたか?
好きな果物やスパイスを漬け込むだけで簡単に自分好みのジンが作れてしまいます!
自家製のクラフトジンは格別のおいしさ。
今回はクラストジンの作り方、おすすめの果物や保存法などをご紹介します。一緒に作ってみましょう!
自作する時の注意点
酒税法に注意!
酒税法とは、我が国日本における、お酒(アルコール分1%以上のものを指す)に関する法律のこと。
お酒を製造するのには許可が必要なので家で作ることは出来ません。しかし果実酒などの例外もあります。
クラフトジンもこの果実酒と同じように注意するポイントを守れば作ることが出来ます。
注意点は三つです。
①アルコール度数は20%以上にする
お酒を「発酵させること」は禁止されています。アルコール度数が20%以上の環境化では、菌は活動できないので発酵しません。
なので果物酒やクラフトジンを作るときには、20%以上のお酒を使うようにしましょう。
②米や麦などの穀物は漬けない
ビールや日本酒、焼酎など、お酒の原料になるものを漬けこむのは禁止です。
③ブドウ類の果物は漬けない
ワインの醸造につながるので、ブドウや山ブドウなど、ブドウ類の果物の使用も禁止です。
ジュニパーべリーを必ず入れる!
酒税法の注意点がわかったところで、次はジン作りの話をしましょう。
ジンに欠かせないもの、それはジュニパーベリー。あの独特のジンの香りは、ジュニパーベリーから成っています。
ジュニパーベリーとは、古くから薬として使われていたスパイスのこと。ジンもかつては薬として使われていました。
八百屋に行っても、生で置いてあるということは少ないでしょう。スパイス専門店などに行けば、乾燥したものが置いてあると思いますのでそれを使用するのが最も簡単です。
ジンを作りたいときは、必ずジュニパーベリーをいれましょう!
作るために必要なもの
お酒
20%以上のお酒であればなんでもOKですが、味に癖がないウォッカがおすすめです。
ホワイトリカーでも作れますが、ホワイトリカーは長年寝かせるのに向いているお酒です。短時間で漬けることが多いジンは、ウォッカの方が良いでしょう。
水分の多い果物を使うと、果実から出た水分で薄くなってしまいます。そのときはできるだけ度数の高いお酒を選んでください。
漬け込むためのビン
クラフトジンは数時間~数日で完成する為、飲みきれるサイズの小さな瓶で作るのが理想です。
しっかりと蓋が締まり、密封できるものを選びましょう。
果物やスパイス
ジュニパーベリーさえ使っていればなんでもジンと呼ぶことができますが、ここでは初心者におすすめの材料をご紹介します。
おすすめの材料
柑橘系
レモンやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系は、とっても爽やかな風味になります!
ジンはもともと柑橘系との相性が良いお酒。
炭酸で割るだけで、夏にぴったりのお酒になります。
種やピールを使えば、薄くならず、香りなどだけ移すことが出来ます。
リンゴやナシ
リンゴやナシを漬ければ、とってもフルーティな味わいに!
果実を使わず、種だけを漬けるのも美味しいです。
スパイス
上級者向けですが、スパイスを調合して漬けるのも楽しい!
唐辛子にコショウ、ニンニク、生姜などを漬ければスパイシーでお料理に合うジンに。
ミントやローズマリーなどは、清涼感の効いた味になります。
美味しい組み合わせを見つけた時に感動はひとしおです。
コーヒー豆
コーヒー豆を漬けるのもおすすめ! アイスコーヒーのような風味になって美味しいですよ。
自家製クラフトジンの作り方
①ビンを消毒する
ビンをよく洗浄して、十分乾かしておきましょう。
洗剤でよく洗い、沸騰したお湯で5分間ほど煮る「煮沸」をしておくと、カビが生えにくくなります。
②漬け込むものを用意する
果物はよく洗い、ビンに入る適度な大きさに切ります。
果実は漬けず、皮や種だけを漬けてもOKです。
スパイスはそのまま入れても良いですが、、茶袋に入れて漬けると後の処理が楽です。
ジュニパーベリーは丸ごと使用します。そのままウォッカに入れるだけでOK。
③よく寝かせれば完成!
24時間ほど経てばもう飲めます。果物を使う場合は3日~1か月ほど寝かせるのが良いように思います。
スパイスを使う場合には、風味が出すぎてキツくなってしまうことがあります。36時間ほどで中身を取り出すのが良いでしょう。
完成したジンは、まずはストレートで一杯。
炭酸で割ったり、カクテルにしてもおいしくいただけます。
中に入れたものによって、作るカクテルを考えるのも楽しいですよ。
オレンジピールを漬けたジンをオレンジジュースで割り、オレンジ・ブロッサムにしたり、コーヒー豆を付けたジンを生クリームとシェイクしたり……。
おすすめは、洋ナシを漬けたジンのマティーニ。爽やかな風味とまったりとした洋ナシの甘さが、何杯でも呑めるおいしさになります。
保存法と賞味期限
一般的な果実酒と同じように、冷暗所で保存しましょう。
きちんと消毒ができていれば何年も持ちますが、3か月~半年ほどで飲み切るのがおすすめです。