チリワインと言えば若くて安いデイリーワインが有名で、高級なワインは普段はあまりお目にかかりませんよね。
ですが、しっかり熟成され豊かな味わいが楽しめるワインも豊富にあります。
今回は、ワイナリー自慢の高級チリワインのおすすめ銘柄を紹介します。
祝い事などにも最適なワインばかりですので是非参考にしてみて下さい。
驚くほどの果実感「サンタ エマ リバルタ」
60年以上ワインを造り続けてきたワイナリーが、ワイナリーの創立者パボーネ氏に捧げらたこのワイン。
機械を使わず手摘みで丁寧に収穫されていて、20か月樽熟成させています。
酸味、甘みをふくめ、ジューシーな果実感が口いっぱいに広がります。酸味は強めに感じますが、とがってはいない果実らしい酸味です。
しっかりした芯があり、豊かな味わいに長めの余韻が残ります。
ジビエ肉がおすすめされていますが、牛のステーキなどと合わせても美味しいですよ。
特に黒コショウとの相性は抜群なので、是非たっぷりと使用して下さい。
重く力強いタンニン「カーサ・レアル・カベルネ・ソーヴィニヨン」
サンタ・リタという社名は、枯れたブドウをよみがえらせた逸話を持つ女性サンタ・リタが由来となっています。
こちらはそんなサンタ・リタ社が、ブドウの品質が良い年にだけ仕込む特別なワイン。
力強い味わいに、果実の甘味。タンニンがかなりしっかり感じられます。
かなり重いワインですが、濃い味なのにどこかスパイシーで、ついつい飲んでしまう美味しさです。
デキャンティングを強くおすすめします。香りがまったく異なります。
カーサ・レアル・カベルネ・ソーヴィニヨン
滑らかでエレガントなのど越し「ドン・マキシミアーノ」
チリ最高峰のカベルネというだけあって、期待を裏切らないおいしさ。
チョコレートやカカオを思わせる香りに、濃厚な果実味が凝縮された重めボディ。
滑らかな口当たりと上品なのど越しにはきっと驚くはず。
繊細なタンニンとコーヒーに似た苦味を酸味がまとめていて、余韻も長く良く続きます。
グラス片手にうっとりしてしまう一本です。ハンバーグやお肉の煮込み料理とよく合います。
スパイシーな味わい「エスタンパ ラクルス」
エスタンパは上質なブドウを栽培することで有名なワイナリーです。
一つの品種のみでワインを作ることが多いチリでは珍しく、複数のブドウのブレンドを得意としています。
この「ラルクス」はチリの有名ワインガイド「Descorchados」で94点の高得点を獲得した一本。
コーヒーとスパイス、カシスやブラックチェリーの香りがします。
果実が濃縮された重いボディですが、どこか丸くとろみも感じます。
酸は柔らかくもしっかりとあり、タンニンも滑らかですが濃厚です。複雑な味わいで、何もかもが濃く強いワインです。
エスタンパ ラクルス
華やかな香りがするセカンドワイン「カラク 2014年」
ヴィニャ・マーティが作っている、「クロ・デ・ファ」という最高級品のファーストワイン。このワインを作り上げる際、数回テイスティングが行われます。
その過程でファーストワインに選ばれなかった樽のワインが、セカンドワイン「カラク」として販売されます。味は十分。
むしろ「クロ・デ・ファ」より生産数が少なくなるので、希少価値がとても高いワインなのです。
完熟した甘めの果実、あんずのような甘めで華やか香りが特徴的です。まろやかな酸味と甘み、タンニンとのバランスも抜群。
デキャンティングするのをおすすめします。時間が経つほど深い味わいに変化します。
「クロ・デ・ファ」と飲み比べてみるのも楽しいですよ。
まろやかで複雑な余韻「モンテス・タイタ」
年間生産数はわずか3000本という希少なワイン。フレンチオークの新樽で24ヵ月、さらに瓶内で3年以上熟成された一本です。
濃厚なカシスやブラックチェリーの味わいに、スパイスとチョコレートを思わせる香り。全体的にまろやかな印象です。
特筆すべきはその余韻。複雑で長い余韻は、思わずほっと溜息をついてしまう味わいです。
一度飲んでいただきたいバランスの良さ「セーニャ 2015」
少しとろっとしているようベリーやプルーンの香りに、ほのかな土の香り。
芯にしっかりと樽を感じます。酸味、果実味、タンニンのバランスはよく、パワフルな味わい。余韻が長く続きます。
このおいしさや、言葉では言い尽くせません。
何度飲んでも、いつ飲んでも本当に美味しいワインです。是非、一度お試しください。
重く強く濃い「ドン・メルチョー 2015」
ワイン・スペクテイター誌で年間ベスト100に6度もランクインした、実力のあるワイン。
酸味もタンニンも濃厚。強く濃い、どっしりした重厚さを感じるワインです。タバコ、皮、クローブ、ミントなどのスパイスを強く感じます。
少しクセの強いので好みが分かれるワインではありますが、それだけスパイシーだということです。
どんなお肉に合わせても美味しいですが赤身の多い肉との相性が抜群のワインです。
フルーティな果実の味わい「カルミン・デ・ペウモ」
上の「ドン・メルチョー」と同じワイナリーで造られているワイン。
「ドン・メルチョー」に比べ、こちらはフルーティ。節目のお祝いにも相応しく華やかなワインです。
しかし特徴的な濃厚さは変わらず、余韻も長く長く続きます。少しだけ甘めの味わいです。
スパイシーさと甘さのバランスが良いので軽めの前菜とも合う素晴らしいワインです。
果実の甘さとまろやかさ「アルマヴィーヴァ」
かの有名な「オーパスワン」と同じコンセプトで造られているワインです。ベリー、レーズン、チョコレートとスミレが香る、濃厚で甘さを感じるワイン。
舌触りもとろりと粘度があり、とにかく美味しいワインです。こちらも人生で一度は飲むことをおすすめします。
この価格でこの味が楽しめるのはすごいとしか言いようがありません。
どんな料理とも合いますが、チョコレートのデザートも合います。
色々なおすすめ赤ワインをまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。
おすすめ赤ワイン特集