イタリアで定番の食後酒である「グラッパ」。ワインを作った後のブドウの搾りかすを使って作られており、ブドウの甘い香りが特徴です。
ブランデーやワインとはまた違った味わいのグラッパは、ワインが高級品だった時代から、庶民に愛され続けてきました。
そんなグラッパですが、アルコール度数は30~60度と高め。アルコール度数の高さから、敬遠していたお酒初心者さんも多いのではないでしょうか?
そこで、今回は初心者にも飲みやすくおすすめなグラッパの美味しい飲み方・割り方をご紹介します。ぜひ、手軽に試してみてくださいね。
飲み方1 ストレート
フルーティな香りが特徴のグラッパは、ストレートで飲むのが一般的。
本場イタリアでは食後酒に飲むのが人気です。アルコール度数が高いので、少量をゆっくりいただきましょう。
爽やかな香りで食後の胃がスッキリします。
アルコール度数が高くて飲みにくい時は?
この場合、冷蔵庫や冷凍庫で冷やすと良いでしょう。
冷やすとアルコールの匂いが抑えられ、飲みやすくなります。
特にグラッパはアルコール度数が高いので、冷凍庫で冷やしても凍りません。
とろっとした口当たりになり、常温とはまた違った味わいが楽しめます。
香りを楽しめる飲み方
香りをしっかりと楽しみたいときは、常温で。温度が上がればあがるほど、かぐわしい香りが楽しめます。
ブランデーのように飲み口の狭いグラスを使うのがおすすめです。
飲み方2 珈琲割り(カフェ・コレット、レゼンティン)
コーヒーを愛する国イタリアでは、コーヒーとお酒を組み合わせた飲み方も人気です。
もちろんグラッパもコーヒーとの相性抜群。
特にエスプレッソを使う飲み方が多く、カフェ・コレット、レデンティン、カフェ・プロフマートなどさまざま。
こららの飲み方に共通しているのは、砂糖とエスプレッソにグラッパを加えているということ。
エスプレッソを用意できないときは、濃い目に入れたコーヒーでも代用できます。
コーヒーの香ばしさをグラッパのフルーティな香りが引き立ててくれますよ。
飲み方3 グラッパ・コン・モスカ
パーティやちょっとした催し物として、遊び心のあるこんな飲み方はいかがですか?
少量のグラッパにコーヒー豆を何粒か浮かべ、火をつけます。火が消え、グラスが冷えたらいただきましょう。
コーヒーのほのかな香りが漂うグラッパは、ストレートとはまた違った味わいです。
飲み方4 炭酸割り
食後に呑まれることが多いグラッパですが、炭酸で割れば食中酒にもぴったり。
華やかな香りが炭酸で弾け、上品ながらもさわやかな味わいになります。
ガムシロップを追加したり、レモンを添えればますます飲みやすくなり、初心者さんにもおすすめ。
また、炭酸水だけでなく、甘めの炭酸で割るのもおすすめ。とくに辛めのジンジャーエールとはよく合います。
飲み方5 紅茶割り
ブランデーのように、紅茶に少し垂らすのも美味しい飲み方の一つです。
温かい紅茶で割れば、ナイトキャップにも最適。
アイスティーで割ったものは、「グラッパ・ティー・カクテル」と呼ばれ親しまれています。
アールグレイなど、香りの強い紅茶と合わせるのがおすすめ。紅茶の香りとグラッパのフルーティさが両方楽しめます。
ガムシロップやレモンを加えるアレンジもおすすめ。
アイスティーなら、ソーダを加えると夏にもぴったりの爽やかな味わいに。
ホットなら、シナモンなどのスパイスもよく合います。
飲み方6 ココア・ホットチョコレート
ブドウで出来ているグラッパは、チョコレートとの相性も抜群。
「チョコレートグラッパ」と呼ばれる、グラッパとチョコレートがブレンドされているリキュールがあるほどです。
おつまみとして一緒に食べるのはもちろん、ココアやホットチョコレートにグラッパを加えるのも美味しい飲み方です。
ベースとなるココアやホットチョコレートを、濃い目に作るのが美味しく作るコツ。
生クリームを浮かべたり、シナモンやナツメグなどのスパイスでアレンジするのも楽しいですよ。
飲み方7 カクテル
フルーティなグラッパは、カクテルベースとしてもおすすめ。
特に柑橘系のフルーツとの相性が良いので、最初は柑橘系と合わせるのが良いですね。
オレンジジュースやグレープフルーツジュースで割るだけで、飲みやすいカクテルになります。
また、グラッパとアマレットを3:1で割ると、「イタリアンスティンガー」というカクテルになります。
アマレットの濃厚な甘さとグラッパの爽やかな香りがベストマッチ。
グラッパを使ったカクテルはアルコール度数が高くなりがちなので、飲みすぎには注意してくださいね。
飲み方8 デザート・お菓子作りに
飲み方ではありませんが、シロップ代わりに使ったり、お菓子作りに使うのもおすすめの使い方です。
チョコレートやナッツとの相性が良いので、それらを使うお菓子と合わせれば間違いありません。アイスクリームにかけるのもおすすめです。
アルコールが気になる方は、焼き菓子の生地に使うのも良いですね。火を通すとアルコールは飛ぶので、お子様とも楽しめます。