辛くて旨み・酸味を持つ、キムチ鍋やキムチのつまみ。お酒のお供としては定番の食材ですが、ワインと合わせるのは意外と難しいもの。
ワインによってはキムチの独特の辛味と酸味とまったく合わないことも。渋みが控えめなものや、キムチに負けないコクや旨みが強いワインを選ぶのがおすすめです。
今回は、キムチ料理やキムチのつまみと相性の良いワインをご紹介します。
濃厚で甘い「グラヴェッロ2012」
人気ワイン漫画「神の雫」で、キムチと合うワインとして特集されたワインです。
このワインを作っているリブランディ家は、南イタリアを代表するワイナリー。4世代にわたってブドウ栽培を行い、伝統を受け継いだワイン造りを行っています。
このグラヴェッロは一言でいうと濃厚で甘いワイン。カラブリアの土着品種ガリオッポとカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしています。
ガリオッポを使用することで、スパイスの香りとフルーツの香りのバランスが良い、飲みやすくもしっかりしたボディのワインになります。週末にゆっくりいただきたいワインです。カレーなどともよく合います。
唐辛子とよく合う「ドゥーカ・サンフェリーチェ チロ・ロッソ・リゼルヴァ」
グラヴェッロと並んでおすすめしたいのが、このワインです。
優しい口当たりとほのかな甘み、落ち着いたタンニン。主張は控えめですが、キムチに負けないしっかりしたボディを持っています。
唐辛子のニュアンスと旨みがあり、キムチだけでなくアラビアータ系の料理と相性抜群。キムチの酸味や旨みをしっかり受け止め、旨みを支えてくれる縁の下の力持ちなワインです。
カジュアルに楽しみたい「ラベントス ブラン・ド・ブラン」
どんな料理ともよく合うことで知られているシャンパーニュ。もちろん、キムチともよく合います。芯のある旨みときめ細やかな泡が印象的。ドライでキレイな味わいです。スッキリしていて癖がない、万人受けするおいしさ。
価格も手ごろなので、休日にいつもの料理とカジュアルに楽しみたい一本。
どんな料理ともよく合います。和食や中華料理と合わせても。
フレッシュな味わい「プロセッコ・スプマンテ・ブリュット・ビオ フィドーラ」
ヴェネト州内で最古の自然派ワイナリー、フィドーラで造られているスパークリングワインです。
リンゴやフルーツコンポートを思わせる、果実味の強いフレッシュな味わいが特徴。軽快な味わいですが、コクもしっかり感じられます。
この果実味がキムチの辛さを包み込み、強めの酸がキムチの酸味と調和します。様々な温度で楽しめるのも良いところ。夏はキンキンに冷やして飲むのも◎。
コスパ◎!「クロ・モンブラン クワトロ・カヴァ」
「誰でも手を伸ばせて、しかもとびきり美味しいワインを」という信念の元造られたスパークリングワインです。
コンセプト通り、コスパが最高の一本。シャンパーニュと同じ製法で造られており、リッチな味わいが人気です。
リンゴの香りがフレッシュな、キリッとした辛口。ドライで後に残らず、どんどん呑めてしまう一杯です。しっかり冷やしてどうぞ。
滑らかな舌触り「ドメーヌ デュ ロック ミネルヴォワ ラ リヴィニエール 2014年」
キムチ鍋はキムチだけでなく、肉の脂や野菜の旨みとも調和してくれるワインを選びたいもの。
このワインはまさに、キムチ・肉・魚・野菜、全てと相性の良い一本です。
熟成させた滑らかな舌触りと複雑な香りを持つフルボディ。複雑な香りを楽しむため、常温で飲むのをおすすめします。
フレッシュなイチゴの香り「ヴァール ロゼ オーガニックワイン」
様々な食材の旨みが溶け込んだキムチ鍋には、タンニンが控えめで果実味と甘みを持つワインがおすすめ。果実味豊かなロゼワインは相性抜群です!
農薬を一度もまいたことのない畑で造られた辛口ロゼは、イキイキしたいちごとハーブの香りが印象的。
バランスの良い味わいと気持ちの良いキレの良さで、どんな料理とも気軽に合わせることができます。和食ともよく合いますよ。
癖になるおいしさ「アルタ・シラーズ・マルベック」
スパイシーな香りで知られているシラーズも、キムチと合うワインの1つ。
黒コショウのような香りとどっしりした味わいが、キムチの個性とよく合うんです!柔らかなタンニンを持つシラーズと合わせるのがベター。
アルタ・シラーズ・マルベックは、シラーとマルベックを使用した、濃厚な味わいと軽快な飲み口が印象的な一本。意外と優しい口当たりとしっかりしたボディ、ドライなキレが癖になるおいしさです。
柔らかいタンニン「ツヴァイゲルト 赤」
ツヴァイゲルトとは、オーストリアでよく栽培されている品種。ラズベリーなどの赤い果実の香りと、ホワイトペッパーのスパイシーが特徴のブドウです。
このホワイトペッパーの香りと、ツヴァイゲルトならではの柔らかいタンニンがキムチとよく合います。
柔らかく凝縮感のある果実味とバランスの良い酸味が好印象。どこかオリエンタルなニュアンスも感じられる味わいは、中華料理や和食と合わせても。