「パン」をおつまみにお酒を呑む。「え? 合うの?」と思われるかもしれませんが、パンとお酒の組み合わせは「パン飲み」と呼ばれ、専門店も増えてきているんです。
元々パンと食べられることが多かったワインや同じ原料を使って造られているビールは、特に相性の良いお酒。
他にも日本酒やウイスキーなど、パンと合う美味しいお酒はたくさんありますよ!今回は、パンと相性の良いおすすめのお酒をご紹介します。
甘くてフルーティ「久保田 純米大吟醸」
「久保田ってザ・日本酒って味のお酒でしょ? パンと合うの?」と思った方、ちょっと待って!
この純米大吟醸は、今までの久保田の固定観念を覆す新しいお酒です。
一口含めば、フルーティで甘い口当たりに驚くはず。メロンや洋梨を思わせる華やかな香りと、久保田らしいキレが調和しています。
メロンパンやベーグルなど、ワインとよく合うパンとの相性は抜群。チーズとの相性が良いので、チーズを挟んだサンドイッチなどと合わせても。
個性的な味わい「南遷(なんせん)山廃 有機純米酒」
パンに日本酒を合わせるときは、酸味があるものや甘みが強いものを合わせるとうまくいきます。
とくに山廃と呼ばれる仕込み方で造られた日本酒は、酸味や甘みが強いものが多いのでおすすめです。
白ワインのような酸味に、芳醇な甘みと旨みが合わさった個性的な味わい。レーズンなど、果物を使ったパンともよく合います。
ワインのようにワイングラスで楽しんでも。
塩気&ピート香「シングルモルト 余市」
ビールと同じく、原料に麦を使うことが多いウイスキーも、パンとよく合うお酒の1つ。パンと合わせるときは、塩気やピート香がある程度あるウイスキーが美味しいですよ。
余市は力強いピートの味わいと香ばしさが印象的なウイスキー。麦芽の風味、オークの香りのバランスも◎。後半にはシェリーの甘みとフルーティさも感じられます。
塩パンやバターロールなど、おかず系のシンプルなパンと合わせるのがおすすめです。
ウイスキー初心者にも「ザ・グレンリベット12年」
ウイスキーに合うパンとしておすすめのパンの一つが、イチジクとクルミのパンです。
元々ウイスキーはイチジクともクルミとも相性の良いお酒。パンになっていても相性の良さは変わりません!
イチジクとクルミのパンには、フルーティな香りを持つウイスキーがよく合います。
ザ・グレンリベットは、バニラとはちみつを基本に、青りんごや洋梨を感じられるフルーティな味わいのウイスキー。飲みやすい味わいなので、はじめてのウイスキーにもおすすめです。
アイスコーヒーみたい!「草津温泉物語 STOUT」
コーヒーやチョコレートに喩えられる黒ビールも、パンとよく合うお酒の1つ。
とくにスタウトという黒ビールはコクが深く濃厚な味わいなので、具材が乗ったパンやバターを塗ったパンと合わせても負けません。
草津温泉物語は、その名の通り草津で造られている地ビール。濃厚な香ばしさがありながらも、程よい酸味で後味はさっぱり。アイスコーヒーのようにすいすい呑めてしまうおいしさ。
牛乳で割るブラック&ホワイトというカクテルにしても美味しくいただけます。
スイスイ呑めちゃう「箕面ビール スタウト」
「何杯も呑めるスタウト」をコンセプトに作られた黒ビールです。香ばしさと酸味があいまってスイスイ呑める味わい。
濃厚な味わいが特徴のスタウトですが、まったく重く感じません。
アイスコーヒーやお茶のように、甘いものと合わせるのがおすすめ。あんぱんやメロンパンなどと合わせて。
アップルパイみたい「アップルシナモンエール」
焼きリンゴを500個使った、珍しいリンゴのビールです。アップルパイそのもののような、リンゴの甘みとバターと麦芽の香ばしさが印象的。ふわりと香るシナモンも◎。
ビールの苦味も少なく、ビールが苦手という方にもおすすめしたい一本です。アップルパイはもちろん、どんな甘いパンともよく合います。
また、ガーリックと合わせると、塩味を包み込んでまろやかにしてくれますよ。
総菜パンと合わせて「信州酸化防止剤無添加ワイン 信州コンコード 中口」
カレーパンややきそばパンなど、惣菜パンにはちょっぴり甘みのある赤ワインがよく合います。このワインは、ちょっぴり変わった味わいが特徴のワイン。
グレープフルーツのような酸味、味わいと柔らかな口当たりが印象的。そこにブドウの甘みがあわさって、奥深さはありませんが、シンプルにおいしいと言えるワインです。
酸味とタンニンが食後の口の中をさっぱりさせてくれるのも◎。炭酸やオレンジジュースで割ってもっとカジュアルにいただくのもおすすめです。
奥行きのあるおいしさ「カルム・ド・リューセック」
甘口で口当たりが良い貴腐ワインも、パンと合わせて美味しいお酒。甘味の強いパンからお惣菜パン、バケットまで、どんなパンともよく合います。
貴腐ワイン特有のとろりとした飲み口が特徴。甘いだけではなく、貴腐香もある奥行きのある旨みが印象的です。
冷やして呑むのがおすすめです。