度数が96度あることで有名な「スピリタス」。
世界で一番度数が強いお酒であり、成分のほとんどがアルコールというとんでもないウォッカです。
アルコール度数が高すぎて、火がついてしまうので喫煙も厳禁。ストレートで呑むには向かないお酒と言えます。
しかしそんなスピリタス、実は味の邪魔をしない使い勝手の良さが魅力的。何かで割るなどの工夫をすれば、美味しく呑めるお酒なんです。
今回は、初心者でも手軽に楽しめる「スピリタス」の美味しいおすすめの飲み方をご紹介します。
飲み方1 ジュース割り
度数が高いスピリタスは、まずはジュースで割るのがおすすめ。
癖がなく、雑味がないので、どんなジュースともよく合います。ジュースの量を増やせば度数の調整もできて便利です。
特におすすめなのが、オレンジジュースと割る、いわゆる「スクリュードライバー」と呼ばれる飲み方。オレンジの爽やかな味わいも手伝って、アルコール臭さはほとんど感じません。
ついつい飲みすぎてしまうカクテルです。
また、トマトジュースで割ると「ブラッディ・メアリー」と呼ばれるカクテルに。タバスコを加えたり、セロリやキュウリを差すなどのアレンジも楽しいですよ。
飲み方2 炭酸ジュース割り
スピリタスはコーラやジンジャーエールなど、炭酸との相性も抜群。
コーラで割れば「ルシアン・コーク」という名前のカクテルに、ジンジャーエールで割ればモスコミュールというカクテルになります。
飲みやすく爽やかな味わいは、ジャンクフードともぴったり。
ライムやレモンを絞れば、ますます爽やかな味わいに。
オレンジを添えたり、ベリーやミントを浮かべても美味しくいただけます。
飲み方3 エナジードリンク割り
甘みと炭酸が特徴のエナジードリンク。
その特徴的な味わいは、スピリタスのアルコール感をかなり抑え、飲みやすい味わいにしてくれます。
しかし、美味しいからといって飲みすぎは厳禁。
エナジードリンクに含まれているカフェインはお酒の酔いを麻痺させてしまう効果があります。とくにスピリタスは度数が高いので、呑むペースには要注意。
乾杯だけに使うなど摂取量はほどほどにし、ジュースや水などチェイサーをきちんと挟みましょう。
飲み方4 コーヒー割り
コーヒーに少し垂らすのもおすすめ。
ホットコーヒーに入れれば、香りや味を邪魔せず、身体を温めてくれます。
コーヒーに卵黄とスピリタスを入れれば、「ロシアン・コーヒー」というカクテルに。
砂糖やバター、生クリームを加えたり、シナモンやナツメグなどのスパイスを一振りすると、デザート代わりやナイトキャップにもぴったりのおいしさです。
飲み方5 炭酸水割り(ハイボール・ショットガン)
スピリタスは炭酸で割り、ハイボールにするのもおすすめ。
炭酸のおかげですっきりして味わいになり、ぐんと飲みやすくなります。スピリタス特有の甘みも感じることができる爽やかな味わいで、油っぽい料理ともよく合います。
また、お酒に強い方やパーティには、ショットガンという飲み方が向いています。
ショットグラスに炭酸水とスピリタスを半分ずつ注ぎ、手のひらでふたをして、テーブルに叩きつけると泡が吹き出ます。泡をこぼさないように一気に飲み干しましょう。
アルコール度数がかなり高いので、お酒に弱い方は注意。飲んだあとはチェイサーを挟んで小休止しましょう。
飲み方6 カクテル
癖がないスピリタスは、もちろんカクテルに使うのもおすすめ。
「バラライカ」や「カミカゼ」など、ショートタイプのカクテルにするときは、普通のウォッカより量を減らすなどの調整が必要です。
特に甘いカクテルは口当たりがとてもよく飲みやすいので、飲みすぎにはご注意を。
飲み方7 果実酒に
ポーランドやロシアでは、スピリタスを「ナレフカ」と呼ばれる果実酒に使うのが人気。
特にサクランボを漬けた「ヴィシニュフカ(Wiśniówka)」は、デザート代わりに食後酒として出されることも多いお酒です。
度数が高いので、短時間でもしっかり浸かるのが特徴。癖と雑味がないので、果物の味わいを損なうことなく楽しめます。
サクランボの他にも、ラズべリーやクランベリーなどのベリー類、レモンやオレンジ、柚子などの柑橘類もよくあいます。
また、ミント、蜂蜜やコショウなど、スパイスを漬けるのも人気。どんなスパイスでもおいしいお酒になります。ポーランドでは琥珀を漬けた薬用酒もあるくらいなんですよ。
できた果実酒は、炭酸水で割ったり、ロックで楽しめます。
飲み方8 料理・お菓子作りに
飲み方ではありませんが、癖のないスピリタスは料理やお菓子作りに使うのもおすすめ。
ロシアではウォッカを料理やお菓子に使うのが一般的。
お肉を漬けこむときに使えば浸かりが早くなる他、ピクルスに使えば冬の間も瓶が割れずにすみます。
クッキーの生地に混ぜ込めば、サクサクの仕上がりになります。
アルコールが気になる方は、しっかり火を通して飛ばしてしまうのがおすすめ。
しっかり煮たり焼いたりすれば、子供も楽しめます。