ブルゴーニュワイン。ロマネ・コンティで有名な、いわずと知れたフランスのワインです。
ロマネ・コンティは「世界一高いワイン」としても有名で、ワイン好きなら一度は味わってみたいものですよね。しかしやはり世界一。それを手に入れることが出来るのは極限られた人だけです。
そこで今回は、手が出しやすい価格の「ブルゴーニュの高級赤ワイン」を10本選んでみました。是非参考にしてみてください。
ワインの当たり年について
ワインには「当たり年」というものがあります。
ピノ・ノワールは非常にデリケートな品種です。安定して育てることがとても難しい上に、病気に弱く、しかも気候の変化にとても敏感です。
ブドウの出来によってワインの良し悪しが決まるのは当然。そんな品種を使うブルゴーニュワインが、当然、その年の気候などによって出来が異なります。
ただし、当たり年じゃないからと言って不味いということでもありません。ブドウの出来は畑によってばらつきがあるので、比較的安価で美味しいワインが手に入ることもあります。
若々しい味わい「1973年 ピエール ブーズロ エモナン ヴォルネイ サントノ」
1973年は気候によって残念な結果となりました。畑によって非常に大きなばらつきが出た年とも言えます。ブルゴーニュワインでは白が秀逸とされました。
そんな1973年のヴィンテージであるこのワイン。第一印象は意外と若々しい、というものでしたが月日を重ね深みが出てからは印象がガラリ。
土の香りが鮮やか。開けたては果実味がフレッシュ、徐々に酸が立ってきます。語弊を恐れず表現するならば、酸味のきいた腐葉土でしょうか。もちろん、味は美味です。
どこか艶っぽい「アルマン ジョフロワ マジ シャンベルタン 2015」
2015年は当たり年でした。2010年から天候不順に悩まされていたのが嘘のように天候に恵まれ、素晴らしい出来栄えになりました。
この年のワインは濃縮した果実味ときれいな酸が特徴。
このワインは上記の特徴に加えて旨みが強く、バラの華やかな香りがします。力強さもあり艶っぽいのが印象的。
文句なしに、買いの一本です。
力強くエレガント「[2013] シャンベルタン クロ ド ベー」
2013年は苦難の年となりました。霜や雹や病気に悩まされ、成果は振るいませんでした。
そんな中造られたこのワインは、そんなことを思わせない美味しさ。
キイチゴやカシスの果実味に、バラやスミレ、森の下草。
力強いながらもエレガントなのは、花の香りがするからでしょうか。
チーズと合わせるのがおすすめ。少し冷やしても美味しく頂けます。
まさにグレートヴィンテージ「シャンボールミュジニ 1982 モワラール グリヴォ」
1982年は「10年に一度の当たり年」とされ、世紀のグレートヴィンテージと呼ばれました。
天候に恵まれ、ブドウがよく熟したためです。
果実味が深く、透明度の高い味はまさにグレートヴィンテージと呼ぶに相応しい味わいです。
この年に作られたワインは寿命が長いのも特徴。この年が生まれ年という方にプレゼントするのもおすすめです。
溢れる旨み「ルモワスネ・ペール・エ・フィス/クロ・ヴジョ・グラン・クリュ [1983]」
1982年が華々しいので目立ちませんが、1983年も当たり年でした。ブルゴーニュはその中でもあまり振るいませんでしたが、この年の他の産地を基準にすればということで、不出来なわけではありません。
チェリーやラズベリーの甘酸っぱい香りに、バラの香りと出汁。旨みと酸味と香りのバランスが良く、美味。
ゆっくりじっくり呑みたいワインです。
当たり年のおいしさを堪能せよ「ヴォーヌ・ロマネ クロ・デ・レア [2009]」
2009年は最高の年でした。2006~2008年と三年間は難しく、芳しくなかったので喜びもひとしお。
全体的にどこの地方もレベルが高く、この年のワインは当たり年と言えます。
この年のブルゴーニュワインはエレガントかつ豊満なのが特徴。このワインもそれに違わず、上品な仕上がりです。
なめらかな口当たりと果実味、樽香、スミレや皮など複雑な香りも手伝って、文句なしに美味しいワインです。
立体的な旨さにきっと驚く「エシェゾー グラン クリュ」
当たり年である2015年のヴィンテージです。
皮や革の香りが印象的。そこにスパイスや動物、プルーン、バラなどが加わり、立体的で重層的な奥行きのある旨みに仕上がっています。
タンニンはかなりしっかりしていてコクがあります。一口呑んで驚く旨さです。
きのことの相性が良いので、肉ときのこの料理などと合わせるのはいかがでしょう?
親しみやすい旨さ「ジュヴレ シャンベルタン プルミエ クリュ ラヴォー サン ジャック [1983]」
当たり年である1983年のヴィンテージです。
熟成香と獣臭を強く感じられるワインです。土やムスク、花と果実の香りもあり、ほんのり鉄のニュアンスもします。
タンニンと酸味が若干強めですが、どちらも綺麗なので気になりません。
上品というよりも素直な印象で、お高くとまっている感じは全くありません。親しみやすい旨さを持った一本です。
あのロマネ・コンティの会社が造っている「コルトン・グラン・クリュ[2012]」
2012年も2013年と同様、苦労した年でした。天候に恵まれなかったためブドウの収穫量は少なかったのですが、残ったブドウは凝縮感がある素晴らしいものでした。
そのため、難しいヴィンテージでありながらも、良いヴィンテージが多いのが特徴です。
このワイン、なんとあのあのロマネ・コンティの会社が造っています。
エレガントできれいな酸が特徴。凝縮感があり、メリハリがあるボディが印象的です。
もちろん今のままでも美味しいのですが、熟成させるのも美味しいと思います。セラーに寝かせておきたいワインです。
一度は呑んでみたい「[1989] ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ DRC ロマネコンティ」
いわずと知れたロマネ・コンティ。1989年は当たり年です。
ラベルに難ありとのことで、通常よりも手に届く値段になっています。
これを機に背伸びしてみるのはいかが?
色々なおすすめ赤ワインをまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。産地別や高級ワインの特集もありますよ。
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