情熱の国、スペイン。気候に恵まれたこの国のブドウの栽培面積はなんと世界一位。
シェリー酒にわかるように、古くからワインを作ってきた国です。
スペインでは、古い小樽で年々も熟成させ、酸味が際立ったものが好まれます。長期熟成にこそ価値があるとされ、熟成期間による格付けが存在するほど。
今回は一度は呑みたいスペインの本格派な高級赤ワインを10本選びました。
圧倒的な華やかな香り「ウニコ・レセルヴァ・エスペシアル」
以前はオーナーの友人にのみ配られていたという特別なワイン。
グラスに鼻を近づけると、まず華やかな香りに圧倒されます。ハーブのような爽やかさとベリーのみずみずしい香り、スパイシーな香りもあります。
酸味が強いのは最初だけで、すぐにバランスの良い味わいになります。
フレッシュな果実の風味となめらかな口当たり、軽やかな飲み口でありながらも存在感があり、余韻も長く続きます。
たっぷり時間をとって、ゆっくりじっくり楽しみたい一本。
野性味ある個性的な一本「ラ・ヴィーニャ・デ・アンドレス 2002 ベンハミン・ロメオ」
甘やかで可愛らしい果実味と、革や土、煙草を思わせるスモーキーで重厚感のあるボディ。一見ミスマッチのようですが、これが本当に美味しいのです。
濃厚で個性的な味わいで、一口呑んでガツンと旨い、という感じ。
寝かせる価値を予感させる妖艶さを持つワインでもあるので、できればセラーに一本はストックしておきたいところ。ジビエと合わせてどうぞ。
スペイン王室御用達「ファウスティーノI世・グランレセルバ」
スペインの王室御用達の赤ワイン。
香りはそんなに強くないのですが、一口飲むと印象は一変。目が覚めるような旨みに驚きます。
一口含むと、口いっぱいにまろやかな果実味と熟成感、そこからなるコクが広がります。
タンニンも柔らかく、干しブドウやチョコレートを思わせる甘みも感じます。
酸味も控えめで、とてもエレガントな印象。軽やかに飲めます。
柔らかくエレガント「RODA Ⅰ ロダ ウノ 2010」
樽の香りと、カシスやブラックチェリーの香り。どちらも力強い風味を持っていますが、やわらかいタンニンと酸が双方をまとめあげ、バランスの良い仕上がりになっています。
エレガントな口当たりは、まさしく美しい女性、という印象ですが、美しいだけではなく、しなやかでありながらしたたかさを感じさせます。
照り焼きやすき焼きなど、和の味付けともよく合います。
どっしりとボリューミー「トーレス グラン・ムラーリェス [ 2006 赤ワイン フルボディ スペイン 750ml ]」
ガロとサムソという絶滅したとされていたスペインの固有種を復活させたことで有名なワイナリー。
ガロは豊かな果実味としっかりとしたタンニンが特徴。サムソは甘い果実味が特徴です。
そんなワイナリーが作るワインは、どっしりと強く濃厚、ボリューミーな味わい。
タンニンと酸は穏やか。黒い果実が目立って鮮やかですが、その実しっかりとスパイシーです。
しっかりした肉料理や濃厚なチーズと一緒にどうぞ。
パワフルなおいしさ「パゴ・デ・カラオヴェハス」
濃厚なベリーと小豆の甘い香り。とにかくパワフルでボリューミーなのが、このワインの特徴です。
樽の香りもしっかりと効いていて美味。
とってもパワフルなので、がっつりしたお料理と一緒に飲むのが美味しいですよ。お肉によく合います。
バランスの良い味わい「スカラ・デイ マスデウ [2012]」
70年代の作りを再現した、古き良き赤ワイン。
ラズベリーなどを思わせる甘い果実に、スミレなどのフローラルな香り、ハーブの青い香りがします。
スパイシーさ、フルーティさ、酸味、甘み、タンニンのバランスがとてもよく、力強くコクがありながらも呑み疲れない美味しさです。
少しデキャンダしてから飲むのがおすすめ。
味わい深い香ばしさ「アマンシオ [2010]シエラ・カンタブリア」
濃厚な黒い果実に、カカオやコーヒーの香ばしさ。バニラの甘い香りもあり、味わい深いワイン。
今のままでも十分美味しいのですが、寝かせたら真価を発揮するだろうというポテンシャルを感じます。今のうちに確保して置いて、セラーに寝かせておきたい一本。
チョコレートなどのスイーツと合わせるのもおすすめ。もちろん、お肉料理にも合います。
シルクのような舌触り「ヴァルデリス トマス・エステバン [ 2005 ]」
とにかくなめらかな呑み心地が特徴。まさにシルクのような舌触りは、一飲の価値ありです。
ブラックベリーにスパイス、コーヒー、肉、煙、樽などが混ざり合った複雑な香り。
ジューシーでフルーティな黒い果実の甘みと滑らかな舌触りがマッチして、たいへん美味です。
余韻も長く、思わずため息をついてしまうほど。
週末にじっくり呑みたいワインです。
とっても個性的「1992 ペスケラ グラン リゼルヴァ アレハンドロ フェルナンデス」
とっても個性的なワインです。
香りも味も魅力的で蠱惑的です。溢れる果実味と共に感じるのは、革と獣の香り。最後に樽のバニラの香りが鼻からすっと抜けていきます。
複雑ながらも柔らかい味わいで、濃厚なのにすいすい飲めてしまいます。
言葉で表すのは難しい味わいですが、美味なことには違いありません。ぜひ、試してみてください。
色々なおすすめ赤ワインをまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。産地別の特集もありますよ。
おすすめ赤ワイン特集