イタリアで親しまれている、トマトの煮込み料理。トマトがワインと合うのは言うまでもありませんが、実はちゃんと合うワインを選んだことはない……なんて方も多いのでは？
同じ色をしたロゼワインや赤ワインは、特にトマトと相性の良い組み合わせです。
今回は、トマトの煮込み料理と相性の良いおすすめのワインをご紹介します。いつもの料理と合わせて、カジュアルに楽しんじゃいましょう。
滑らかな口当たり「ドメーヌ・タンピエ バンドール・ロゼ」
英『ドリンク・ビジネス』誌で「死ぬ前に飲むべきロゼ」に選出されたこともあるロゼワインです。
何よりも印象的なのは、口当たりがとっても滑らかなこと。するりと入っていく舌触りと喉ごしは、他のワインでは味わえません。
柑橘系の爽やかさと桃の香りに細やかなタンニン、プロヴァンス特有のミネラルも感じられる逸品。軽く冷やしてどうぞ。
骨太な呑み応え「シャプティエ タヴェル ロゼ ボールヴォワール」
トマト料理と合わせるときにおすすめなのが、タヴェルというロゼワイン。
タヴェルとは、フランスで造られている辛口のロゼワインのこと。呑み応えがある骨太な味わいが特徴です。
M.シャプティエ社は、パーカー・ポイント100点満点を40回以上獲得した伝説のワイナリー。程よい酸味と豊かな果実味が、トマトの酸味や旨みとベストマッチ！
普段使いにぴったり「キャンティ メリーニ」
キャンティも、トマトとよく合うワインの1つ。キャンティは、イタリアのトスカーナでよく造られている赤ワイン。現地イタリアでも、トマトの煮込み料理と合わせることが多いんです。
可愛らしいラズベリーやイチゴの香りとスミレの香りが印象的。コスパも良く重すぎず軽すぎない呑み心地が、普段使いにぴったりです。
トマト料理の他には、軽めの肉料理ともよく合います。
上品な甘み「キャンティ・デル・バローネ・リカーゾリ」
キャンティの元祖として有名なリカーゾリが作る赤ワインです。『ワイン・スペクテイター誌』で96点の高評価を得るなど、クオリティの高さで有名な一本。
フレッシュなサクランボとラズベリーが香る、軽やかな味わい。
ソフトなタンニンと上品な甘みが印象的。するりと喉に入ってくる滑らかさは、病みつきになってしまうおいしさです。
舌触り滑らか「キャンティ・クラシコ 2015年 イゾレ・エ・オレーナ」
イタリアの最も優れたワインメーカーの一人として知られている、パオロ。キャンティの先駆者の１人でもあり、今も昔もクオリティの高いワインを作り続けています。
滑らかな舌触りが印象的。きめ細やかな口当たりとしなやかな喉ごしが美味。ベリーのクリアな香りと、ミントを初めとするハーブの清涼感。
フレッシュで綺麗な酸も好印象。余韻の酸味は長く続きます。この値段で手に入るワインとは思えないほど、コスパの高い一本。どっしりしたお肉料理と合わせたいときにおすすめです。
軽やかな味わい「ピエモンテ バルベーラ」
バルべーラとは、イタリアのピエモンテ州を原産とするブドウ品種のこと。色の濃さに反して、タンニンが少なく、酸味が強いのが特徴です。
スミレのような華やかな香りと、驚くほどキレの良い酸味。イキイキしたラズベリーの果実味もあいまって、軽やかな味わいです。
長く続く余韻も印象的。冷やすとベリーの甘酸っぱさが、常温では果実味のコクが出てきます。酸味が強くて飲みにくいと感じたら、空気に触れさせると飲みやすくなりますよ。
魚介料理と合わせて「ロッカ・デル・プリンチペ フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ」
トマトの名産地、カンパーニャ州で造られている白ワインです。
バランスが良く、食事と合わせやすい味わい。オレンジやレモンの清涼感ある香り。ふくらみとコクのある果実味があり、呑み応えがある一本。
かすかな苦みが全体を引き締め、爽やかな後味に仕上げています。とくに魚を使ったトマト料理と合わせるのがおすすめです。
弾ける口当たり「マンドルロ 赤 微発泡」
トマト料理には、赤のスパークリングワインを合わせるのもおすすめ。微発泡のこのワインは、とくに万人受けするおいしさ。弾ける口当たりと可愛らしい果実味が印象的。
ブラックチェリーやラズベリーを思わせる香りと、シナモンやナツメグのようなスパイスのニュアンスがあいまって、複雑さも感じられます。
とくに、ミートソースや煮込みハンバーグなど、お肉料理とよく合います。軽く冷やしてどうぞ。
どっしり濃厚「ジェイコブス シラーズ スパークリング」
シラーズ100%で作られたスパークリングワインです。
シドニーインターナショナルワインコンペティション2014年最高金賞を受賞しており、様々な国で高い評価を受けているワインでもあります。
シラーで造られているだけあって、ブラックベリーやラズベリーの果実味がとっても濃厚。ドライな味わいですが、後から華やかな甘みが追ってきます。
どっしりしたお肉料理と合わせるのがおすすめ。キンキンに冷やして呑んでも。