ラガーとエール。ときどき聞くけれど、何をさしているのかよく知らない……
そんなあなたのために、この二つのビールについて詳しく調べました。
この記事を読めば、その違いがバッチリわかってしまいます! 次の飲み会で役立つかも!?
後半では、日本のおすすめのラガービールについてもご紹介します。
ラガービールとエールビールの違い
一言で言えば、発酵させるための酵母が違います。
そもそも発酵とは、酵母菌が糖を食べ、アルコールに分解すること。
この発酵に使われる酵母菌が、発酵の過程で下面に沈む(下面発酵)のがラガービール、上面に浮く(上面醗酵)のがエールビールです。
ラガービールの特徴
ラガーとはドイツ語で「貯蔵」という意味。低温で発酵するスッキリした味のビールのこと。
かつてドイツでは、冬の間洞窟で貯蔵することで、ビールをゆっくり醸していたのだそうです。
19世紀になり、冷蔵庫が発明されてからは、一気に世界に広まりました。
ビールの代表であるピルスナーもラガーの一種です。
そんなラガーは、爽快なのど越しと程よいが特徴。日本のビールもここの分類されるので、日本人にとっては飲み慣れた味わいのはずです。
エールビールの特徴
エールはラガーとは違い、常温で短期間に発酵させます。
エールとはそもそも「ホップを入れない醸造酒」を指しており、昔はお茶代わりに呑まれていました。
ホップは保存料の役割があり、それまで保存料として使われていたスパイスと徐々に取って変わりました。
そんなエールは、麦の旨みとコクがあるのが特徴。個性的な味わいのものが多いのも特徴で、じっくりゆっくり楽しむのに向いています。
また、スタウトやIPAなどもエールに分類されます。
日本のおすすめのラガービール
クリアな味わい「アサヒ スーパードライ」
もはや説明不要! 長年日本のビール業界の1位に君臨し続けている、実力あるビールです。
なんと言ってもキレがよく、何杯でもゴクゴク飲めてしまうのど越しのよさが特徴。
麦の香りは弱めですが、爽快感は他の追随を許しません。
クリアで辛口な味わいは、揚げ物など、油っぽい料理によく合います。
一度は呑んでみて!「ピルスナーウルケル」
ピルスナーの元祖と名高いビールです。
フルーティなリンゴの香りにホップの苦味があり、日本のビールに比べて濃厚でコクのある味わいが特徴。
のど越しを楽しむというよりも、じっくりと味わうビールです。
最近、日本人からもピルスナーウルケルを注ぐ達人に認定されたTAPSTERが誕生したばかり。一度呑んでみてほしいおいしさです。
キレがある爽快な口当たり「キリン ラガービール」
キリンを代表するビールです。
アサヒスーパードライに比べるとコクがあり、濃厚。
ホップの苦味が効いていてコクもあり、バランスの取れた味わい。この苦味が癖になると評判です。
苦味が苦手な初心者にはおすすめしません。ビールの苦味に慣れた人にとってはおいしいビールです。
いつも冷蔵庫に常備している、という方も多いのでは?
初心者にもおすすめ「新・キリン 一番搾り 生ビール」
キリン一番搾りの名は、麦汁の最初の部分だけを使っていますという意味なのだそう。
ビールにしては甘めで、苦味も控えめ。すっきりとしたキレがありながらも飲みやすいのが特徴。
比較的甘めのビールなので、キリッと辛口のビールを探している人には合わないかも? 初心者や女性にもおすすめの一本です。和食ともよくあいます。
とっても爽やか!「アサヒ オリオンドラフト」
沖縄で造られているビールです。
飲みやすさを極めつつ、ビール本来の呑み応えを追求したという本品ですが、まさにその通りの味わいです。
米が原材料に使われているためか、クセもなくさらっと爽やかに呑めます。
さっぱりしたおいしさで、暑いときに呑むのにぴったり!ゴーヤチャンプル―など、沖縄料理と合わせてもおいしいですよ。
すっと入ってくる「THE軽井沢ビール プレミアムクリア」
特徴的なラベルは日本画家、千住住博画伯の「星のふる夜に」を用いてデザインされています。
軽井沢は水が豊富でビール作りに向いている場所なのだそう。他にも、よなよなエールを出しているヤッホーブルーイングなどが醸造所をかまえています。
すっと抵抗なく入ってくるのが、何よりの特徴です。苦味とコクをぐっと感じますが、余韻も残らずすっと消えていくので、とてもクリアな印象です。
上品な味わいで、和食ともよくあいます。同シリーズの他のビールもおすすめです。
甘くてのみやすい!「宮下酒造 岡山 独歩ビール ピルスナー」
岡山特産の桃の果汁を使用しており、甘めで飲みやすい味わいに仕上げたビールです。
バナナと柑橘を思わせるフルーティな香りに、優しい甘さ。とはいえ甘ったるいというほどではなく、スッキリした味わいです。
ビールの苦味はなく、いつもは缶チューハイを呑んでいるという方にもおすすめしたい一本です。