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温度で味わいが変わる!純米酒の美味しいおすすめの飲み方5選

温度で味わいが変わる!純米酒の美味しいおすすめの飲み方5選

お米だけを原料に作られている純米酒。日本酒で人気の「純米吟醸酒」、「純米大吟醸酒」「特別純米酒」なども純米酒です。

米のふくよかな旨みや甘みが強く味わえるのが特徴。温度によって味わいががらりと変わるので、冷酒や熱燗で楽しむのも純米酒の楽しみ方の一つ。

今回は温度に焦点を当て、純米酒の美味しいおすすめの飲み方をご紹介します。

飲み方1 常温(冷や)

日本酒の基本的な飲み方、冷や。

冷やとは常温のお酒のことをさします。冷やしたお酒のことではありません。

冷蔵庫がなかった昔、常温が一番温度が低いことから名付けられた呼び方です。

温度としては15〜25℃前後を差します。真夏なら軽く冷蔵庫で冷やして、冬は軽く温めたくらいの温度です。

純米酒の持つ本来の味わいを楽しめるのが特徴。

純米酒を飲むときには、チェイサーである「和らぎ水」を用意しましょう。

お酒の間に水をときどき挟むことで、酔いにくくなるだけでなく、日本酒の味がより一層楽しめるようになります。

飲み方2 冷酒

純米酒を冷やして呑む呑み方のことを冷酒といいます。

旨みの強い純米酒にはとくによく合う飲み方です。

冷酒は温度によって呼び方が変わるのも特徴。

純米酒は温度によって味ががらりと変わります。いろいろ試して、お気に入りの温度を見つけましょう。

涼冷え(15度前後)

15度前後に軽く冷やすと、「涼冷え」と呼ばれる温度になります。

お酒は冷やすと香りが控えめになりますが、アルコールの匂いも共に抑えられ、飲みやすくなります。

純米吟醸や純米大吟醸を飲むときにおすすめ。

コクと旨みがある純米酒が、冷やされたことで爽やかな風味になります。

花冷え(10度前後)

朝晩冷え込む桜(桜)の季節おイメージして名付けられた花冷え。

こちらも純米吟醸や純米大吟醸を飲むときに試してほしい温度です。

また、香りが華やかであったり、フルーティな味わいの純米酒も、涼冷えか花冷えくらいの温度が最適。

純米酒をワイングラスで飲むときには、花冷え程度に冷やしましょう。

雪冷え(5度前後)

雪のように冷たいことからその名がついた雪冷え。

濃厚な味わいのものや、甘口タイプの日本酒は、雪冷えが美味しくいただけます。

また、原酒は生原酒も雪冷えが最適。

冷やすことで味わいが引き締まり、飲みやすくなりますよ。

飲み方3 熱燗

冬に呑みたいときにもぴったりなのが、熱燗。

熱燗も冷酒と同じように様々な温度があり、呼び方もそれぞれ違います。

米の旨みや甘みが特徴の純米酒は、日向燗~ぬる燗ほどに温めるのがおすすめ。

アルコールがきつくなってしまったり、味のバランスが崩れてしまうことがあるので、あつ燗やとびきり燗(50~55度)は向きません。

最近は湯せんだけでなく電子レンジでも作れるようになり、手軽に家で熱燗が楽しめるようになりました。

電子レンジで熱燗を作るときは、温度にムラが出来てしまうので、飲む前にマドラーでかき混ぜてから飲むが良いですね。

湯せんはゆっくりと全体を温めるので、まろやかな味わいになります。シチュエーションによって使い分けましょう。

日向燗(30度前後)

ちょっとぬるいかな? くらいに燗をつけると、日向燗と呼ばれる温度になります。

米の甘みと旨みをぞんぶんに味わえるのが特徴。

辛口よりも、「旨口」と呼ばれる旨みがあるタイプの純米酒が向いています。

人肌燗(35度前後)

純米酒の香りをより楽しみたいときは、人肌燗がおすすめ。

温めるとアルコールが感じやすくなりますが、人肌燗までならキツさを感じにくい温度です。

また、酸味が強いタイプは、人肌燗より温度を高くしないほうが無難です。

ゆる燗(40度前後)

一般的に居酒屋で出てくる温度です。

飲み口がすっきりしている辛口がおすすめ。

さらにスッキリした味わいになり、食事ともよくあう味わいになります。

飲み方4 みぞれ酒

純米酒をデザートのように楽しめるのが、みぞれ酒。

グラスに注ぐと同時にシャーベット状になり、まさにみぞれのような見た目になります。パーティや女子会でやれば、盛り上がること間違いなし!

みぞれ酒を上手に作るコツは、冷凍庫で刺激を与えず、ゆっくり凍らせること。

少しでも刺激を与えると、すぐ凍ってしまいます。

アルコール添加してあるお酒では味が崩れてしまうので、お米と米麹しか使ってない純米酒にしかできない飲み方といっても過言ではありません。

レモンやライムを絞ったり、リキュールを垂らして甘みを加えると、日本酒が苦手な方にも飲みやすいスイーツになりますよ。

飲み方5 ロック

濃厚な味わいの純米酒は、ウィスキーやブランデーのようにロックで楽しむのもおすすめ。

「日本酒をロックで?」と思われるかもしれませんが、ロックは多くの蔵元さんが支持する日本酒の夏の飲み方。

純米酒は氷を入れても味が崩れないので、美味しくいただけますよ。

とくに、「生酒」「原酒」とラベルに書かれている純米酒がロックにぴったり。

アルコールが高くなりがちな原酒は、そのままだと飲みにくいと感じることがあります。

そんなときはロックを試してみてください。

氷のおかげで冷やされ、アルコール度数も下がるので、ぐんと飲みやすくなります。