「ウイスキーはアルコールが強すぎるし、何より独特の味が苦手でとてもロックやストレートでは飲めない。」20代までの私がよく言っていた言葉です。
しかし、年齢を重ねるにつれ、ウイスキー独特の香りや樽の味わい、何よりも幸福にさせてくれる長い余韻が堪らなく好きになりました。最早ウイスキーの虜と言っても過言ではありません。
今回は、そんな筆者が独断で選ぶ、ロック・ストレートが最高に美味しいおすすめ銘柄ランキングを「お手頃価格」と「高級ウイスキー」に分けてご紹介します。
ロック・ストレートで飲んで欲しい!お手頃ウイスキーベスト5
まずはお手頃価格で試しやすいウイスキーのベスト5です。
私が個人的に好きな、独特のクセのある銘柄&多くの人から支持されている銘柄を紹介します。
第5位 アイラモルトの刺激と香り「ラフロイグ 10年」
潮の香りとピート由来の独特の風味を纏う「アイラモルト」、中でも世界中のファンを魅了するのが「ラフロイグ」です。
余韻は長くなくミディアム、後味は海藻のような爽快感で口内を突き抜けていきます。
コク深くオイリーでありながらもしつこさはなく、すべてにおいてバランスが良い。「ロックで飲んでこそ」といった味わいに仕上がっています。
初めてアイラモルトに挑戦したい方は「ラフロイグ」から試してみましょう。
第4位 不思議と食欲が湧く「カリラ 12年」
ウイスキーってどこか「食欲を消失させる」ようなものが多いのですが、この「カリラ」はその真逆で香りを嗅ぐとなぜか食欲が湧く、不思議なウイスキーです。
グラスに注ぐとまず現れるのは柑橘系のフルーツの香り。口に含めば甘く、そして香り、最後にスモーキー。
これを独特のクセが多いアイラモルトだと言われても、なかなかピンとこない人もいるかもしれませんね。女性でも飲みやすいアイラウイスキーです。
第3位 スモーキーさに溺れる「アードベッグ 10年」
アイラモルトの中で最も繊細かつ複雑と言われるのが「アードベッグ」です。
このお酒はロックやストレートで飲むからこそ、その香味を楽しめるのであって、それ以外の飲み方では、大胆なほどのスモーキーさも台無しになってしまうでしょう。
独特な少し薬めいた香りが最初はキツイかもしれませんが、しっかり熟成されているためかピリピリとしたアルコールの刺激はなく、後味は甘くとろけます。
「新しいウイスキーの扉」を開きたい方はこのお酒に是非チャレンジして欲しい!と個人的に思います。
第2位 アイラに慣れたら「ラガヴーリン 16年」
アイラモルトの深い味わいに慣れてくると、もっとガツン!と強烈なアイラモルトに挑戦してみたくなるものです。
そんな時におすすめなのがこちらの「ラガヴーリン」。アイラの巨人と称されるアイラモルトの代表的な一本です。
グラスに注ぐと「アイラモルト」とは思えない、フルーティでジューシーな香りを感じることができます。
しかし、口に含むとやはり!ヨードのような味とピートの香り、アイラならではの個性に加え甘みがあり、最後に海藻や塩分でキュッと味を引き締めて去っていきます。芯のあるお酒を好む方におすすめです。
第1位 美しく華やぐ女性のように「ザ マッカラン 12年」
「ザ マッカラン」、ウイスキーに詳しくない人でも知っているこの銘柄は「シングルモルトのロールスロイス」と称されています。
つまりシングルモルトの「最高峰」という意味ですね。
ここまでアイラモルトをおすすめしてきましたが、本当に誰もがストレートやロックで飲めるのはこの「マッカラン」だと思います。
香りはフレッシュなぶどう、飲むと柔らかい口当たりに鼻に突き抜ける華やかなアロマ、余韻は長くなく後味もすっきりしています。
どこか甘く美しい印象を持つのは、シェリー樽で熟成しているからでしょう。「誰もが虜になるシングルモルト」です。
ロック・ストレートにおすすめな高級ウイスキー
お待たせしました!なかなか手が出せないけれども確実に美味しい、ロック・ストレートにおすすめの高級ウイスキーのベスト3を発表します!
第3位 究極のスコッチ「ジョニーウォーカー ブルーラベル」
お酒と人類、その長い歴史の中で今も昔も愛されているスコッチウイスキーが「ジョニーウォーカー ブルーラベル」です。
皆さんご存知の通り、「ジョニーウォーカー」には様々なラベルがありますが、ラベルごとに価格も大きく変わってきますよね。
なんとか特別な日には買えそうだな、という価格で手に入れられるのがこの「ブルーラベル」。ウイスキー好きの友人や大切な人へのプレゼントにもおすすめです。
「ブルーラベル」はとても繊細な味に仕上がっており、和食など味が薄めの料理にもよく合います。余韻も長く、いつまでも口の中を幸福感で満たしてくれるいいお酒です。
第2位 より長い幸福感を「ザ マッカラン18年」
先ほどお手頃価格ウイスキーで紹介した「マッカラン」は12年物でしたが、こちらは更に長く熟成させた「ザ マッカラン18年」。
どこが違うのかというと、圧倒的な余韻の長さとスパイシーさにあります。12年物は本当に余韻が短く、良い意味でも悪い意味でも、飲んだ後すっと香りがどこかに消えてしまいますが、18年はいつまでも至福の余韻を与えてくれます。
更にジンジャーのようなスパイシーさも加わり、12年に感じた「どこか物足りなさ」をすべて埋めてくれている一本といった風です。
特別な日の為に大事にとっておきたいお酒ですね。
第1位 国産ウイスキーの頂点「響 21年」
このお酒にあこがれを持っている、そんな男性も多いと思います。国産ウイスキーの頂点にあるサントリーの「響 21年」は、簡単に手の出せる値段のウイスキーではありません。
ここまで熟成すると既にどこにもアルコール感はなく、ただただ甘美に酔わせる「甘くとろける」ウイスキーとなります。
本当にとげがなく飲みやすく、またまろやかでコクもあるため「ウイスキーは嫌いだ」と公言する人でもこの味には負けてしまうと思います。
人生の節目、例えば栄転や退職記念などにどうぞ。
良いウイスキーは人生を豊かにしてくれる
ウイスキーの魅力はどこにあるのか、考えてみましたがやはり圧倒的な「香り」だと個人的には思います。
日本酒やワインでは絶対に味わえないこの香り、余韻に包まれれば、人生に起こりうるすべての困難さえ乗り越えていけそうと思うほどです。
良いウイスキーとの出会いは、人生を豊かにしてくれると私は思っています。ウイスキーの作る優しい時間に、あなたもいざなわれてみませんか?
色々なおすすめウイスキーをまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。
おすすめウイスキー厳選集