大麦でも小麦でもない、独特の香味と穀物感をもつライ麦。パンの原料としてお馴染みですが、ウイスキーの原料としても使われています。
ライ麦のほのかな苦みと香ばしさを感じることができるライ・ウイスキーは、他のウイスキーは苦手という方にもおすすめです。
今回は、独特の風味がたまらない!美味しいライウイスキーのおすすめ銘柄8選をご紹介します。
「ライウイスキー」美味しいおすすめ銘柄
女性も楽しめるバーボン「ノブ クリーク ライ」
バーボンといえば、男の中の男が飲む、なんかちょっと臭い酒というイメージを持つでしょうが、「ノブ クリーク ライ」のスパイシーさは女性にも好まれる味だと感じます。
お酒の味を楽しむお酒、というよりは、一緒に味わうつまみの良さを引き出す酒というのか、個人的には燻製と一緒に飲むのが好きです。
確かな香りはカクテルにも「ワイルドターキー ライ」
甘さは控えめながら、確かなライウイスキーらしい香りが特長的な「ワイルドターキー ライ」は、ウイスキーベースのカクテル材として最もおすすめです。
そのままで飲んでも美味しいので、ウイスキーが苦手な人用にはカクテルを作って、自分はストレートで飲む、といように友人たちとの宅飲み用として常備しておくのも良さそうですね。
ライ麦の味を直に感じる「オールドオーバーホルト」
「ほのかなライ麦の香り」「さりげないライ麦の味わい」、そんな薄っぺらいライウイスキーはもうたくさん!という方には「オールドオーバーホルト」がイチオシです。
飲んだ瞬間の紛れもないライ麦の主張を感じ、「まろやかさ」を求める人にはちょっと、いやかなり向かないライ・ウイスキー。
口当たりは硬く、味わいは独特、なのに後味は甘く官能的。通常のライ・ウイスキーに慣れてきた頃合いにチャレンジしてみてください。
夏のウイスキーはこれで決まり!「アルバータ プレミアム」
優しく香るバニラ、爽やかでジューシーな果実味。爽やかにぐいっと飲めるライ・ウイスキーといえば「アルバータ プレミアム」です。
ライ・ウイスキー独特のスパイシーさもなく、はちみつを入れて飲むとさらに飲みやすくなります。
個人的にはハイボール用ライ・ウイスキーと位置付けています。
新たな味を求めて「ワイルドターキー フォーギブン」
「ワイルドターキー」のウイスキー樽に「ライ・ウイスキー」をブレンドして生まれた「ワイルドターキー フォーギブン」、ピリッとしながらもほんのり甘く、まったりと飲めるウイスキーです。
間違いから偶然に生まれたというこの酒、その間違いは必然であったのではないかと思ってしまうほど、完成された味わいを持っています。
この酒を甘いと評する人もいますが、個人的には甘さは控えめの部類だと感じています。
いつもと違うジムビームを!「ジムビーム ライ」
テレビCMでおなじみの「ジムビーム」ですが、ライウイスキーの「ジムビーム ライ」があるのをご存知でしたか?
緑のラベルでちょっとフレッシュな印象を受けるボトルに詰め込まれているのは、ミントのようなさわやかさを持つ飲みやすいライウイスキー。
そのままストレートかロックで飲むのがおすすめです。
穏やかなライ・ウイスキー「テンプルトン ライウイスキー」
ライ・ウイスキーはどれもこれもスパイシーで強烈な個性を持っているかと思いきや、「テンプルトン ライウイスキー」は穏やかで優しい酒質なのが特長です。
ライ・ウイスキーなのに上品、ライ・ウイスキーなのに優雅。ライ麦の香りは楽しみたいけれど、風味が強すぎるのは苦手という方はこれ一択でしょう。
最高級ライ・ウイスキー「ミクターズ US1」
コストを無視し、ひたすらに美味しいウイスキーを追求し作られた「ミクターズ US1」、うまくないわけがありません。
コショウのようにピリっと舌に刺激を与えたかと思いきや、マーマレードのような甘みと果実味、そしてほんのりとした苦み。後には香ばしいキャラメルフレーバーが鼻を抜けていきます。
複雑に織りなす味と香りのハーモニーとでもいうのか、単純明快な酒とは違い一筋縄ではいきません。毎晩その味を確かめて、奥に秘められたうまさをさらに引き出してください。
「定義」ライウイスキーとは?
「ライウイスキー」はアメリカでライ麦を主原料として造られるウイスキーを指します。アメリカの法律で原料となるマッシュ(麦芽液)が51%以上ライ麦でないと「ライウイスキー」と名乗ることは出来ません。
アメリカのウイスキーで最もメジャーなバーボンよりもスパイシーで苦みもあるのでよりドライに感じられます。またバーボンと同様に、内側を焦がしたオーク樽での2年以上の熟成が義務付けられています。
ライウイスキーの味わい
オーク樽の持つバニラのような香りが心地よく、口に含むとライ麦特有のスパイシーな香りがプラスされメリハリがハッキリしたウイスキーです。
ライ麦自身が持つほのかな苦味と優しいい甘みがクセになり、「ライウイスキー」ならではの心地よさがあります。
香り自体はピートよりもクセがなく、後味もスッキリとしているので、食事と合わせても美味しく飲むことが出来ます。
「ライウイスキーとカナディアンウイスキー」は同じ?
「ライウイスキー」と「カナディアンウイスキー」は別物ですが、多くの人が混同しているのには理由があります。
19世紀ころまでカナダではライ麦を主原料としたウイスキーの製造が主流で、その多くがアメリカで消費されました。そのためアメリカではカナディアンウイスキーのことを「ライウイスキー」といい、一般的に親しまれていました。
製造環境が整った現在ではカナディアンウイスキーの主原料はトウモロコシやライ麦、大麦など様々な原料なり、法律によって「ライウイスキー」の定義が出来たことから別物となりました。
しかし呼び方が深く根付いていたため、現在でもカナディアンウイスキーが「ライウイスキー」と呼ばれることがあるようです。
カナディアン・ライウイスキー
もちろん現在でもカナダでライ麦を主原料としたウイスキーは製造されていますが、アメリカで製造されている「ライウイスキー」とは定義が異なります。
「カナディアン・ライウイスキー」と名乗るためには、ライ麦の使用率が51%以上のほかに3年以上を樽で熟成するなど、カナダ独自の定義があります。
味についても、「カナディアン・ライウイスキー」の方が、飲みやすい傾向にあるので購入時にはしっかり製造国の確認をしましょう。
「おすすめ」飲み方とおつまみ
ストレート
空気に触れることで少しずつ香りが変化し、長く時間をかけて味わいを楽しめます。
おすすめのつまみは「サラミ・チョコレート」
味が濃縮しているものがおつまみとして好ましいです。
ロック
氷の大きさによって味わいに変化があります。大きな氷だと角がとれてまろやかに、氷が小さくなるほど、スパイシーさが増します。香りはやや抑えられますが、キレが良くなり食事中などでもおすすめできる飲み方です。
おすすめのつまみは「生ハム・ローストビーフ」
瑞々しい赤身のお肉などがおすすめです。ライウイスキーの香りは控えめになるので味がしっかりついている食事でも喧嘩になりません。
トワイスアップ
ウイスキーをグラスに注ぎ、同量のお水を注ぎます。こうすることにウイスキーの香りがふくらみます。香りを楽しみたいときにはこの飲み方をおすすめします。
おすすめのつまみは「サラダ」
口当たりは大分まろやかになっているので、あまり味の濃い物ですと、せっかくのウイスキーの香りを損ねてしまいます。
ハイボール
ハイボールというと氷が沢山入ったものが主流ですが、グラスと炭酸、ウイスキーをよく冷やせば濃い味のハイボールが楽しめるのでおすすめです。
おすすめのつまみは「揚げ物」
やはり炭酸で割るのなら揚げ物などが合います。ライウイスキー独特の苦みと香ばしさが強くなりますのでレモンなどを効かせてあげるとより飲みやすくなりますよ。
「まとめ」個性的な味にチャレンジ
ウイスキーって本当に奥が深いですね。ライ・ウイスキーは普通のウイスキーよりも個性的ですから、ウイスキーの奥の深さを探検したくなってきた頃合いにチャレンジするのがおすすめです。
ライ・ウイスキーでさらに大人の階段をのぼっていきましょう!
色々なおすすめウイスキーをまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。原料別の特集もありますよ。
おすすめウイスキー厳選集