毎年梅酒を造っていると、どんどん溜まりゆく「砂糖入り激甘梅酒」にちょっと胸やけがしてきますよね。
実は梅酒は砂糖なしでも作れるのですが、その作り方にはちょっとコツがあり、このコツを押さえておかないとちゃんとした梅酒ができないんです。
今回は、甘くない自家製「無糖梅酒」の作り方とそのコツをご紹介します。
なぜ梅酒に砂糖が必要なのか?
梅酒づくりにはなぜ砂糖が欠かせないのか。それは砂糖なしで作ると「失敗しやすい」からです。どんなに砂糖を減らしてもレシピの半量は入れるのが正解、と言われています。
砂糖は梅酒の腐敗を防ぎ、さらに梅のエキスを抽出しやすくするという役割を持っているからです。
「じゃぁ無糖梅酒って無謀なんじゃない?」と思ってしまいますが、しっかりコツを押さえて作れば「無糖梅酒」は自家製でも可能です。
美味しい無糖梅酒を造るには?
無糖梅酒を成功させ、おいしくさせる秘訣は2つあります。
まず一つは、腐敗を防ぐために40~50度という高いアルコール度数のお酒を使用すること。35度のホワイトリカーでは、無糖梅酒づくりをお勧めできません。
もう一つは梅を冷凍してからつけること。砂糖なしだと先ほど説明した通り「梅のエキスが不十分」な梅酒が出来上がってしまいます。
ところが一度梅を冷凍し細胞を壊してあげることで、無糖でもしっかり梅エキスが出た梅酒が出来上がります。
砂糖なしの梅酒の作り方
では早速、砂糖無しでできる梅酒の作り方をご紹介します。
梅酒作りには梅酒用の容器を用意しておくことをおすすめします。もし梅酒の容器がない場合は、次の記事を参考にして下さい。
おしゃれにディスプレイできる「梅酒・果実酒の保存瓶」おすすめ8選ブランデーで作る無糖梅酒
4~5リットルの果実酒用広口瓶を消毒し、梅1.5キロとブランデー1.8リットルを入れ1年ほど寝かして完成。
瓶の消毒は、スプレータイプの食品用アルコールが便利です。
ブランデー自体に甘みや風味があるので、無糖でも十分に高級感のある梅酒が出来上がるのが特徴です。ブランデーの無糖梅酒はとってもファンが多いんですよ。
>>美味しい梅酒が作れる!『果実酒用ブランデー』おすすめランキング
ウォッカで作る無糖梅酒
材料をブランデーからウォッカに変えて作るだけで、ウォッカの無糖梅酒が出来上がります。
選ぶウォッカは基本的にどんな銘柄でもいいので、コスパを重視するのがおすすめです。
ウォッカでつくる無糖梅酒は炭酸で割って飲むととても美味しいですよ。
>>手軽に買えて安い!コスパ最高おすすめウォッカ銘柄ランキング
ジンで作る無糖梅酒
こちらも材料をジンに変えて作るだけで、無糖梅酒が完成します。ジン自体、とても強い癖がありますのでそのままロックで飲むのは難しいと思います。
出来あがった梅酒は、カクテルベースに使用したり、お好みのジュースで割って飲むのがおすすめ。
砂糖なしの梅酒におすすめの酒類は?
このように、度数の強いアルコールであれば無糖梅酒も難なく作れるのですが、一番おすすめのベースは?と聞かれれば「ブランデー」と私は即答します。
ブランデーがなぜ無糖梅酒づくりに適しているのかといえば、やはり「お酒自体が甘いから」という一言に尽きます。
砂糖を入れた梅酒は「砂糖のわざとらしい強い甘味」がくどさを感じさせてしまうのですが、ブランデーの甘さは果実由来の自然のもの。
だから梅酒にブランデーの甘みを感じてもナチュラルに体に染みこんでくれるんですね。
そしてウォッカやジンで作る無糖梅酒は「アルコール臭さ」が際立ってしまって、梅の風味は損なわれがちです。
梅をより華やかに、そして上品な味に仕上げてくれる「ブランデー無糖梅酒」は、一度飲むと病みつきになること間違いなしですよ。
>>美味しい梅酒が作れる!『果実酒用ブランデー』おすすめランキング
洋酒を使って甘くない梅酒にチャレンジしてみよう!
自家製梅酒を作っている人なら、誰しも一度は「甘くない梅酒を飲んでみたい」と思いますよね。
ウォッカやジンで作る梅酒は「割り用」に、ブランデーで作る梅酒は「ストレート」か「ロック」で味わうのがおすすめです。