かぐわしい香りが特徴の高級食材、松茸。お吸い物や握り寿司、炊き込みご飯など様々な楽しみ方ができる松茸は、秋に是非食べたい食材の一つですよね。
繊細な香りを楽しみたい松茸に合うのは、同じく繊細な味わいの日本酒。松茸の味わいと香りを邪魔しないものや、酸味が強くさっぱりしたものがおすすめです。
今回は、松茸と特に相性の良い日本酒のおすすめ銘柄をご紹介します。
松茸のかぐわしい香り「岩泉松茸酒 森の宝」
日本酒に岩泉町産の松茸を漬け込んだ一本。厳密には日本酒ではなくリキュールですが、日本酒ベースのリキュールなのでご紹介します。
上品な味わいが特徴。日本名水百選・龍泉洞地底湖の水で仕込んでいるだけあって、口当たりがとっても滑らか。
雑味のない日本酒とマツタケのかぐわしさが合わさり、得も言われぬおいしさです。
モダンな味わい「新政 生成(エクリュ)」
Ecru(エクリュ)とはフランス語で生成(きなり)色という意味。
伝統的な手法を大切に、秋田県独自の酒米である「酒こまち」を使用した日本酒は、柔らかくジューシーな旨みが特徴。
軽快な酸味が全体を包み込み、優しい味わい。さらりとした飲み口は、どんな料理とも合わせやすいおいしさ。モダンな味わいは、ここでしか味わえません。
奥深い味わい「醸し人九平次 純米大吟醸 EAU DU DESIR」
EAU DU DÉSIRとは「希望の水」という意味。日本酒をもっと幸多きものにしたいという願いが込められています。
メロンや桃、ナシのような果実の香りが印象的。苦みや旨み、酸味が複雑に折り重なり、繊細かつ奥深い味わいを造り出しています。
後から追ってくる柑橘のような苦味のおかげでスッキリした味わい。松茸の繊細な香りを邪魔せず引き立ててくれます。ワイングラスで呑むのがおすすめです。
吟醸香華やか「香田35磨き 大吟醸原酒」
「香田」とは香りの良い穀物が実る田んぼという意味。山田錦をたっぷり使った、香り豊かな日本酒です。
リンゴやナシを思わせるフルーティで華やかな香りと吟醸香が印象的。するりと入ってくる口当たりの良さと深みのある味わいで、呑み飽きないおいしさ。
牛ヒレステーキなどのどっしりしたお肉料理から、香りを大切にしたい松茸まで、様々な料理と合わせやすいのが良いですね。軽く冷やしてどうぞ。
シャープな酸味「辰泉 純米吟醸 美山錦 山廃 Specia」
山廃仕込みの日本酒も、松茸とよく合うお酒の一つ。
クリアな味わいとフルーティな果実味に、ふくよかな旨み。一回火入れした後、蔵内で一年半じっくりと瓶貯蔵で低温熟成させることによって柔らかい口当たりに仕上げています。
全体を引き締める、山廃仕込み特有のシャープな酸味がお見事。秋の旬の食材と相性抜群! 松茸はもちろん、秋刀魚などと合わせても。
バランスの良い味わい「天狗舞 山廃仕込 純米酒」
インターナショナルワインチャレンジ純米酒部門で最高金賞を獲得したこともある、山廃仕込みの日本酒です。
強く芳醇な味わいと山廃仕込みらしい強めの酸味が◎。しっかりした米の旨みが印象的です。
呑み応えがあるのに重くなりすぎない、絶妙なバランスが素敵。酸味が強すぎると感じた時は、燗するのがおすすめ。旨みが前に出て酸味が和らぎます。
呑み飽きないおいしさ「春鹿 豊麗 純米酒」
奈良県産ヒノヒカリを100%使用した、食中酒にぴったりの純米酒。
やわらかな米の旨みと甘みが口中に広がります。派手さはないものの、呑み飽きないおいしさ。冷たくしても温かくしても美味しくいただけます。
濃い味付けの料理と合わせるのが定番ですが、意外にも松茸の土瓶蒸しとよく合います。お試しあれ。
日本酒初心者さんにも「上善如水」
定番の食中酒、上善如水。上善如水は、「日本酒をあまり飲まない若者に飲んでもらえるような日本酒を」というコンセプトから生み出されました。
日本酒の臭さが抑えられ、飲みやすい味わいが特徴。ほんのり甘い軽やかな口当たりがまるで口どけの水のよう。
上善如水の癖がなく飲みやすい味わいが、松茸の味と香りを引き立ててくれます。
オールマイティに使える「大七純米生もと」
松茸だけでなく、一本でいろいろな秋の味覚と合わせたい!そんなときにはこの大七純米生もとがおすすめ!
“おせち料理によく合ってお燗にすると美味しい日本酒”の第一位に選ばれたこともある日本酒です。
お酒と料理のマリアージュをとことん楽しむために作られたため、どんな料理とも合わせることができる懐の広さを持っています。冷もおいしいですが、やはり燗にするのがおすすめです。
熱燗で!「にいだ しぜんしゅ 燗誂(かんあつらえ)」
その名の通り、お燗用に作られた日本酒です。山廃仕込みの自然酒を蔵で一年熟成させた、味わい深い一本。
常温で呑むと特徴のない普通のお酒といった印象を受けますが、温度を上げた途端香りと旨みが出てきます。
あんずを思わせるフルーティな甘酸っぱさが印象的。ゆっくりしみじみ、旨みを味わいたいおいしさ。
燗にしたあと冷ましてのむ「燗冷まし」にすると、また違った味わいに。甘さが際立ちます。