スタウトビールとは、黒くなるまでローストした大麦を上面醗酵したもの。
「スタウト」とは強いという意味があり、その名の通り、アルコール度数が高いものがほとんど。
色が黒く、苦味が強い分麦の香りが強いのが特徴。濃厚な味わいを楽しめます。
今回は、そんな奥が深いスタウトビールおすすめ銘柄のご紹介。一度呑めば、きっとその味わいのトリコになるはずです。
まずはこれ!「ギネス エクストラ スタウト」
スタウトを呑むなら、まずは呑んでいただきたいのがこれ!
ギネスはスタウトを作り出した会社であり、ギネススタウトはその走り。このスタウトは、世界一有名なスタウトと言っても過言ではありません。泡はとてもクリーミー。
ドライな飲み口が特徴で、麦の甘みはあまり感じません。コーヒーのような香ばしい苦味が口いっぱいに広がります。
温度が低いと酸味が立ってしまうので、10℃前後にぬるめてから呑むのが良いですよ。
何杯でも飲めちゃうおいしさ「箕面ビール スタウト」
国産スタウトを語る上で外せないのが、この箕面ビールスタウト。本場イギリスで開催された大会で、なんと1位に輝いたビールなんです!
滑らかな口当たりと豊かなコクが特徴。ドライスタウトですが、甘みがあるので飲みやすい味わい。
コーヒーやビターチョコレートを思わせる香ばしい旨みと滑らかな口当たりは、つい一杯、もう一杯とつい進んでしまうおいしさです。
初心者にもおすすめ「クラフトビール ヤッホーブルーイング 東京ブラック」
よなよなエールや水曜日のねこなど、個性あふれるクラフトビールを作っているヤッホーブルーイング。
最近は販売店舗も増え、手に入りやすいのが嬉しいですね。
スタウトの中でもかなり飲みやすい逸品。甘みもあり軽やかで、飲み口がとてもマイルド。
チョコレートやキャラメルのような香ばしさもしっかりとあり、初心者も上級者も楽しめる味わいです。
バレンタインにもおすすめ「サンクトガーレン インペリアルチョコレートスタウト」
チョコビールの代名詞とされ、バレンタインには限定商品が毎年出ているビールです。
チョコレートと名前にありますが、もちろんチョコレートは使っていません。このビールはビターチョコレートのような風味を持つチョコレート麦芽を使用しています。
通常の黒ビールの約3倍の原料を使用しているので、ボディはかなり重め。
赤ワインやバーレイワインのような呑み応えがあります。赤ワインにあうおつまみとあわせるのがおすすめです。
飲みやすいまろやかさ「サミュエル スミス オートミール スタウト」
大麦の代わりにオーツ麦を原料に用いたスタウトのことを、オートミール・スタウトと呼びます。
一時期ほとんど造られなくなり絶滅の危機にありましたが、世に復活させたのがこのサミュエル・スミス醸造所なんです。
そんなオートミール・スタウトは、チョコレートの香りが特徴的。
まろやかな苦みと旨みがじんわりと広がり、穀物の甘みも感じることができます。
飲みやすいだけでなく程よい重さもあり、スタウトらしさもぞんぶんに楽しめます。
デザートのような味わい「レフトハンド・ラズベリーミルクスタウト」
スタウトに乳糖を加え、甘みを足したものを「ミルクスタウト」といいます。こちらはそこにラズベリーを加えた一本。
乳糖が入っているので甘めですが、チョコレートらしい苦味もあります。
甘すぎず、酸味とフルーティさもあり、とても飲みやすい味わい。
ラズベリーの香りもあいまって、ラズベリーチョコケーキを食べているかのようです。初心者や女性にもおすすめです。
個性的な味わい「いわて蔵ビール オイスタースタウト」
オイスタースタウトとは、牡蠣の身や殻、エキスを加えたスタウトのこと。
フィルターとして牡蠣の殻を使っていたのが、いつのまにか牡蠣の身を入れたビールが造られるようになったのだそうです。
なんとも独特の香りが特徴的。濃厚ですがすっきりと呑める、独特の味わい。
余韻がすっと消えるのが好印象です。牡蠣の味はとくにしません。
鮮烈な旨みと苦味「エールスミス スピードウェイ ロシアンインペリアルスタウト」
インペリアルスタウトとは、ロシア皇帝への献上品として造られたスタウトのこと。寒い土地で凍ってしまわないように、アルコール度数を高めてあるのが特徴です。
苦味と旨みがとにかく強烈。驚くほど鮮烈な味わいで、濃厚。
今まで紹介したスタウトがコーヒーなら、これはエスプレッソというべきでしょうか。
初心者にはおすすめできないほど濃厚ですが、スタウトに慣れたあなたには、是非のんでいただきたい逸品です。
濃厚なコクが特徴「オールド・トム」
猫のボトルが印象的なビール。とにかく濃厚な麦の苦味とコクが特徴。
イギリスのビールらしいガツンとした個性がありながらも、香ばしい甘みが手伝って、思ったよりも飲みやすい一本となっています。
癖があるので初心者にはおすすめできませんが、個人的にお気に入りな一本です。是非一度、試してみてください。