ウイスキーは味わいだけでなく、香りを楽しむのも醍醐味です。特に、うっとりとするような甘いバニラの香りが好き、という方も多いのではないでしょうか。
今回は、甘いバニラの香りが特徴の「ウイスキー・バーボン」おすすめ銘柄8選をご紹介します。
バニラの香りは初心者にも親しみやすく、ウイスキーを飲みなれていないという方にもおすすめですよ。
「バニラ」の香りが特徴のウイスキー・バーボン
世界で評価される日本を代表するウイスキー「シングルモルト 山崎 12年」
日本のウイスキー発祥地とされる山崎蒸溜所の「山崎」は、今や世界中に名を馳せるウイスキーです。
秘蔵モルト樽の中で12年の時を重ね、繊細で上品なテイストに仕上がっています。
ふんわりと広がるバニラ香と熟した果実香、甘くてなめらかな味わいは、ウイスキー好きを唸らせる一品!中にはプレミアが付いているボトルもあるので、贈り物としても喜ばれます。
繊細で複雑な味わいのスコッチウイスキー「グレンモーレンジィ オリジナル」
スコットランドを代表する蒸留所「グレンモーレンジィ」の定番ウイスキーです。
淡いレモン・ゴールドの華やかな見た目に、バニラ・アイスクリームのような甘い香り、ハーブのアロマが特徴。
なめらかなバニラ香は口当たりがよく、風味もフルーティ!癖が強いスコッチウイスキーが苦手、という方にも好評の味わいです。
バニラが香る飲みやすいバーボンウイスキー「ワイルドターキー スタンダード」
七面鳥をモチーフにしたラベルで有名な「ワイルドターキー」。本来の味をそのままに、アルコール度数を40.5度に抑えてソフトな飲み口に仕上げています。
飲みやすくなっていますが、特徴であるバニラ、カラメル香がしっかり残っており、爽やかなフィニッシュが楽しめます。
本格的なバーボンウイスキーを2,000円以下で購入できるという手軽さもうれしいポイント!
世界でも珍しい伝統的なグレーンウイスキー「ニッカ カフェグレーン」
ニッカウヰスキーが持つ、世界的にも珍しい連続式蒸溜機「カフェスチル」で作られた伝統的なグレーンウイスキーです。
トウモロコシ、小麦などの穀類と麦芽を原料としているグレーンウイスキーは、モルトウイスキーよりいっそう複雑で、上品な味わいだといわれています。
グレーンウイスキー特有のウッディなバニラ香を味わってくださいね。
大麦のなめらかな甘みとバニラ香を閉じ込めた「ニッカ カフェモルト」
前述のカフェグレーンと同じ蒸留機を使っていますが、主原料が大麦となっているモルトウイスキーです。
同じ製法なのに仕上がりは全くの別物で、麦芽のクリーミィな甘さ、ほのかなバニラが香るすっきりと爽やかな後味が楽しめます。
2種類のウイスキーを飲み比べしてみると、風味の違いがはっきりと分かりますよ。
ニッカを代表するブレンデッドウイスキー「スーパーニッカ」
前述の2点に比べるとリーズナブルで、手軽に購入できるニッカのブレンデッドウイスキーです。
カフェグレーンをブレンドすることで、バランスのとれた飲みやすい口当たりに。まろやかさの中にしっかりとコクが残っているので、心地よい飲みごたえが堪能できます。
ロックやストレートはもちろん、バニラ香をふんわりと引き立たせる炭酸割りもおすすめです。
甘い香りとピリピリしたテクスチャーを同時に楽しむ「エドラダワー 10年」
スコットランドの南ハイランド「エドラダワー蒸留所」のシングルモルトです。まるで石けんや香水を思わせる華やかなアロマが広がります。
エドラダワー10年はねっとりとした甘いバニラ香をもちますが、舌触りはピリピリとしているのが特徴です。
キリッとした味わいとバニラの甘みのコントラストがたまりません。
リッチなテイストと濃厚なバニラ香のバーボンウイスキー「ノブ クリーク」
ノブ クリークは、バーボンとしては珍しく9年熟成という長い期間を要して作られています。
そのためアルコール度数が50度もあり、リッチなテイストと重厚な飲みごたえが堪能できます。香りについても同様で、力強いバニラの甘みが特徴です。
バーボンウイスキーのバニラ香が大好き!という方にぜひおすすめしたい一品です。
違うジャンルのおすすめウイスキー銘柄をまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。テイスト・香りでまとめた特集もありますよ。
おすすめウイスキー厳選集「選び方」バニラの香りのウイスキーを選ぶコツ
ウイスキーのテイストの幅広く、その中でもウイスキーの個性を感じられるのが香りですよね。
今回はその中でもバニラのような華やかな香りがするウイスキーを選ぶ時のコツをまとめてみました。
是非、参考にしてみて下さい。
モルトウイスキー・バーボンがおすすめ
ウイスキーの主な原料になる穀物は、大麦麦芽(モルト)、トウモロコシ・ライ麦、小麦です。
この中でバニラ香がするウイスキーによく使用されているのが、モルトとトウモロコシです。
ただこの二つの穀物が本来バニラ香を持っているわけではありません。ではなぜこの二つがよく使用されるのでしょうか?
モルトやトウモロコシは原料の中でも糖質が高い部類に入ります。
原料自体の持つ甘みが蒸留しても残り、熟成させることで更にまろやかで味わい深い物になります。
その味わいはバニラの甘い香りと相性が良いため、モルトウイスキーとバーボンにはバニラの香りがするものが多く存在します。
バニラ香は樽由来
ウイスキーの香りを左右するのに、オーク樽が深く関わってきます。特にバニラの香りが強いとされているのが「アメリカオーク」で、内部を焦がすことでバニリンというバニラの香り成分がより分泌されます。
アメリカのウイスキーの大多数がこのアメリカオークを使用しており、アメリカで生産されているウイスキーはバニラ香の含むものが多く存在します。
特に有名なのがバーボンですよね。よくバーボンの表現にバニラやカラメルのような香りと表現されるのにはこのような理由があったんですね。
もちろんアメリカンウイスキーだけがバニラの香りがするわけではありません。
日本で製造されているウイスキーでもアメリカオークを使用しているものもありますので、選ぶ際にはオーク(樽)に注目してみるとより自分好みのバニラの香りのするウイスキーを見つけれるかもしれませんよ。
「飲み方・つまみ」でより楽しむ
飲み方
香りを楽しむのに一番おすすめな飲み方はトワイスアップです。
トワイスアップは常温の水を加水して度数を抑えるだけじゃなく、ウイスキーの持つ香りをさらに引き出し、広がりを持たせてくれる効果もあります。
特にバニラのようなこっくりとした香りのするウイスキーにおすすめの飲み方で、フワッと包み込むようなまろやかな喉通りになるので、より至福の時間が過ごすことが出来ます。
割り方は簡単。先にグラスに半分ほどウイスキーを注ぎ、常温の水を加えるだけです。
基本ウイスキー1:水1とされていますが、特に細かいルールはありませんので、お好みで加水して下さい。
グラスを軽く回してあげれば、どちらも常温ですので馴染みます。
おすすめのおつまみ
バニラアイス
こちらもバニラの香りがする食べ物の代表格です。冷たいアイスがウイスキーのピリッとした刺激とマッチして贅沢な気分にさせてくれます。
ドライナッツ
殻付きのローストしてあるナッツは香りもしっかりしていて、渋みもありつまみにするには最適です。
プロシュート
少し塩気の強いプロシュートがバニラの香りとマッチします。少量でしっかりとつまみになるので時間をかけて飲みたいときにもおすすめです。
柑橘系
オレンジピールのような柑橘系のほのかな苦味と酸味がバニラの香りを引き立たせてくれておすすめです。
醤油ベースの料理
意外なところでは醤油ベースの食べ物もおすすめです。その場合はスナックなどよりも、こってりしたものがいいです。
「まとめ」うっとりするバニラの香りでウイスキーの扉が開く
バニラの香りをもつウイスキーには、なめらかな口当たりからストロングな飲みごたえまで、さまざまな味わいがありましたね。甘い香り通りの味にならないのも、ウイスキーならではの面白さです。
ウイスキーにとって香りは、味わいと並ぶほど重要なポイント。バニラの甘い香りに導かれて、ウイスキーの世界をもっと楽しんでみてくださいね!