「愛媛」と聞いて日本酒を思い浮かべる人はそうそういないと思いますが、瀬戸内に面し、海のものが豊富な愛媛で生まれた日本酒は、和食とよく合う「辛口」の日本酒がたくさんあります。
やっぱり辛口の日本酒がうまい！という方におすすめしたい、「愛媛の美味しい辛口日本酒」おすすめ銘柄8選をご紹介します。
ほんのり感じる酸が味を引き締める「梅錦 吟醸 つうの酒」
愛媛の名産品である果実を思わせる吟醸香。それに追って訪れるやさしい酸味が心地よい。「梅錦 吟醸 つうの酒」は、あまり知られている銘柄ではありません。
しかし、コアなファンが多く、一度はまるとたびたび飲みたくなる不思議な日本酒です。愛媛でとれた鯛を使った「鯛のこぶ〆」と好相性！
チーズに最適な日本酒「石鎚 純米吟醸 緑ラベル」
イタリアンとよく合う辛口日本酒を探しているのなら、「石鎚 純米吟醸 緑ラベル」を選んでみてください。
チーズやトマトといった食材と日本酒が合うことは周知の事実ですが、実際にイタリアンに合う日本酒を探すのは至難の業。なぜなら「すっきり水のように飲める」日本酒では、チーズやトマトの味に負けてしまうから。
「石鎚 純米吟醸 緑ラベル」は、吟醸の華やかな香りもありつつ、純米のコク深さも残しており、上手にイタリアンとマリアージュしてくれます。
無濾過の刺激が辛口を際立たせる「酒仙栄光 松山三井 純米吟醸」
日本酒度自体は+１とほぼ辛みを感じない程度なのですが、無濾過生原酒特有のびりびりとした刺激が辛みを引き立て、辛口好きをもうならせる一本が「酒仙栄光 松山三井 純米吟醸」です。
純米のうまみ、吟醸の香り、無濾過の刺激。三位一体となって訪れる幸福な味わいは、冷でこそその本領を発揮します。冷蔵庫でよく冷やしてから飲んでみてください。
豊かな果実感がたまらない「山丹正宗 吟醸酒」
ひとたび飲めば、愛媛は今治と言えばタオル！ではなく「山丹正宗 吟醸酒」と答えるようになるかもしれない。
その美味しさから航空機のファーストクラスで提供されていたというこのお酒、その特徴は「ワインのような香味」にあります。
豊かな果実感で優しく包まれたかと思いきや、後味はピリリと辛い。辛口白ワイン好きならきっと気に入る一本です。
貝類とよく合う日本酒「雪雀 純米大吟醸」
コテコテの「大吟醸」というよりは、すっきりさっぱりとした「吟醸」に近く、繊細な貝料理とよく合うのが「雪雀 純米大吟醸」の特徴です。
ハマグリ、ホタテ、アサリ、それぞれのバター焼きや酒蒸しと合わせて飲んでみてください。貝から出る出汁と日本酒が口の中で混ざり合い、至福の時を過ごせます。
すっきり感がいい！「京ひな 大吟醸 吹毛剣」
精米歩合40%まで丹念に磨いてあるからか、かなり「水に近いすっきり感」のある辛口日本酒が「京ひな 大吟醸 吹毛剣」です。
米の香りは抑えめ、コクもほとんどなく、とにかくスルッと胃まで流れていきます。淡白で繊細な白身魚と合わせたくなる日本酒ですね。
がっつり飲める本醸造「城川郷 本醸造」
最近、本醸造酒はほとんど見かけなくなりましたね。日本酒の香りを殺さず、がっつりとアルコールを楽しめるのが本醸造の良さですが、それがかえって今の日本酒ブームに乗り切れない要因かもしれません。
しかし「根っからの日本酒好き」なら必ず気に入るはず。まだ本醸造を飲んだことがない方にもおすすめしたいのが「城川郷 本醸造」です。
日本酒も+8でかなりの辛口、そこに入るアルコール感でキレがさらに強まり、輪郭のはっきりとした味を演出しています。食中酒に最適です。
焼酎のようなボトルが特徴的「千代の亀 銀河鉄道」
日本酒というより、焼酎のような風貌の瓶に入っているのは、凍結熟成された日本酒古酒。「千代の亀 銀河鉄道」は、溶かしてから飲む新スタイルの日本酒です。
届いてすぐは凍っているので、室温で溶かしてシャーベット状にしてから飲んでみてください。「冷酒」の域を超えた「凍結酒」、しかも10年以上熟成させた古酒ですので普通の日本酒とは全く違った味を楽しめます。
おすすめの肴は「生牡蠣」。レモンをたっぷり絞りかけた生牡蠣と合わせ、古酒の不思議な味を体感してみてください。
有名ではないがうまい！愛媛の辛口日本酒を楽しもう
愛媛の日本酒は、正直にいってあまり有名ではありません。しかし、おいしい海の幸があればうまい日本酒があるものです。
瀬戸内産の魚介類と日本酒を一緒に取り寄せて、「瀬戸内気分」を自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。
色々なおすすめ日本酒をまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。おすすめな産地の地酒の特集もありますよ。
おすすめ日本酒特集ページ