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スマスマ!どぶろく!数々の銘酒がある「天領酒造」はどんな酒蔵?

スマスマ!どぶろく!数々の銘酒がある「天領酒造」はどんな酒蔵?

まろやかな味わいとスッキリとした後味が人気の天領のお酒。

温泉地である下呂の中心地から車で15分程度離れた場所にその酒蔵はあります。

数々の品評会でも高い評価を受けている天領酒造。今回はそんな天領酒造について特集してみました。

アクセス方法

酒蔵見学をするなら試飲をしたいですよね。そんな方には電車での度利用がおすすめです。

観光地である下呂駅からは高山本線で一本という場所にありますのでちょっとした空き時間にも気軽に行くことが出来ます。

飛騨萩原駅からも歩いて10分弱と程よい距離にありますから、諏訪城趾や商店街をゆっくり散策しながら向かうのもいいですよ。

営業時間は午前10時~午後4時までです。酒蔵の方が丁寧に案内してくれますので有意義な時間が過ごせます。

酒蔵見学

一人からでも見学は可能ですので気軽に行くことが出来ます。基本的には電話予約などの必要はありませんが、団体で計画されている方や日にちによっては見学が不可能な日にちもありますので、行かれる前に電話しておくと◎。

ちなみに天領酒造は毎年3月下旬に蔵開きが開催されます。入場は無料で100円の利き猪口を購入すれば天領自慢のお酒を試飲出来ます。

また有料ですがショットバーのイベントや、おつまみや軽食なども準備されているのでゆっくりと会場を回りながら好みの日本酒・料理との相性も楽しめておすすめです。

詳しい情報は天領酒造のフェイスブックなどに3月上旬に日程やイベント情報が掲載されますので興味のある方はチェックしてみて下さい。

天領酒造 Facebook

天領のこだわり

天領酒造の製品には主観的な情報だけでなく具体的な数値が商品に詳しく掲載されています。

例えば料理酒として販売している「円味天領」にも酸度・アミノ酸度まで情報があります。

こうした記載は大吟醸・純米吟醸などその蔵自慢の銘柄には良く記載がありますが、ここまで全銘柄に記述があるのは珍しいです。

またほとんどの酒蔵で湧き水や地下水など天然水を使用していますが、水質チェックを細かく調査している酒蔵はあまりありません。ですが天領酒造はしっかりとチェックし、結果も表示してあるので安心です。

そんなところからも天領酒造の誠実さと酒造りへの追求心が感じられます。

天領酒造自慢の銘柄紹介

天領酒造は日本酒だけでなく焼酎も製造しています。原料を慎重に厳選し製造方法、熟成の仕方に至るまでそのこだわりが窺えます。

もちろん焼酎も日本酒を主に扱う酒蔵とは思えないほどこだわりを持って造られています。そんな理想の酒造りに取り組んでいる酒蔵の銘柄の中でも特に人気の高い銘柄をご紹介します。

上品な口当たり「天領 純米吟醸 ひだほまれ」

天領の種別の中でも人気の高いのがこの純米吟醸です。天領の日本酒は撫子の花酵母を使って造られています。

花酵母といいましたが、花そのものの香りがするわけではありません。洋ナシのような香りですが本物のそれよりかは幾分大人しく、上品な香りがします。

味わいは飛騨の軟水で造られただけあり、辛口ながら口に含んだ瞬間はまろやかさが感じられ、旨味、甘みが先に感じられます。

ひだほまれは心拍が大きく雑味が少ないので空気を含んだ瞬間の香りの広がり心地よいです。後味は淡麗。

スッキリとしている分、味の濃い料理と合わせると本来のバランスの良さが損なわれてしまいますので、下呂の郷土料理である鮎の塩焼きなど白身の焼き魚などシンプルな料理と一緒にどうぞ。

天領 純米吟醸 ひだほまれ

細かい気泡と爽やかな酸味「すますま」

一時その名前からアイドルグループを連想させるとしてファンから注目を集めたスパークリング日本酒です。

しかしその味は侮るなかれ。香りは日本酒らしくふくよかでまったりとしていますが、キツさは感じないので、程よく心地いい仕上がりになっています。

スパークリング系日本酒は甘口が多いですが、こちらは酸も適度に聞いており、スッキリとしていて飲みやすく仕上がっています。ALC度数も5%ですので、パーティーなどの席にも丁度いいですよね。

季節限定銘柄

季節限定の日本酒はボトルやラベルも洗礼されています。原酒や生酒などこの時期にしか飲めない日本酒好きには堪らないお酒ばかりです。こちらの原酒はアルコール度数も一般的な日本酒よりかやや高い程度です。

自分で割ってオリジナル甘酒「作り酒屋の甘酒のもと」

こちらの甘酒は米と麹、アルプスの軟らかい水で造られた余計なものを入れず、ゆっくりと丁寧に造られた甘酒です。

甘みなども調整していないので、ドロッと濃厚ですが、自分で調整できるのでバリエーションも広がりおすすめです。

またアルコール0%ですのでいつでも安心して飲めますね。筆者おすすめの飲み方は牛乳で割ってホットにして頂きます。

寝る前に一杯頂けば甘酒の優しい甘みとまろやかさが牛乳臭さも消してくれます。生姜などをプラスすると体もポカポカ温まりますので是非試してみて下さい。

作り酒屋の甘酒のもと

番外編!桃色の甘酒

こちらの甘酒はひな祭りの期間限定の銘柄です。通常の甘酒の元にふんわりと優しい桃色がついており、女性にも好評な一本です。

こちらもアルコール0%ですので、子供にも安心して飲ませられますね。ひな行事の食事といえばちらし寿司が定番ですが、この桃色の甘酒を添えてあげればさらに華やかに食事の席を彩ってくれますね。

酸味が丁度いい「天領 どぶろく」

どぶろくと聞くとおじさんっぽいイメージがどうしてもありますが、実はそうではないんです。

清酒になる前の何も濾さないものが「どぶろく」です。簡単に言えば、甘酒のアルコールがあるのが「どぶろく」というわけです。

こちらのどぶろく甘さはやや控えめです。お酒っぽさが少なく、非常に爽やかな味わいに仕上がっています。カルピスのような乳製品っぽい爽やかな酸味に米特有の旨味があります。

米の粒はしっかりとしているので濃厚に感じられますがお酒自体はそこまでドロリとしていないので、飲み口はスッキリしています。

アルコール度数も一般的な日本酒と比べて9~10度と低めですので女性にも人気です。

長期熟成の深み「天真 焼酎 麦」

こちらの天真は「麦」「そば」「米」の3種類ありますが特におすすめなのが「天真 本格麦焼酎」です。

通常焼酎は樽熟成しませんが、この焼酎は3年間シェリー樽で熟成しています。焼酎も他のお酒同様寝かせることでカドが取れてまろやかにまとまりのある焼酎に仕上がります。

また香りはスッキリとしているのに後を引き何とも形容しがたい香りです。焼酎だと思って飲むとその上品さとコクに驚きます!女性にも男性にも喜ばれるそんな焼酎です。

「天真」はALC度数25%ですが、飛騨地区限定でALC度数30%の「飛騨」という銘柄もありますから、酒蔵に行った際はチェックしてみるのも面白いですよ。

まとめ

特に原料に対するこだわりには強く、酒造好適米「ひだほまれ」は一般酒であっても高品質のものしか使用せず、またその精米も蔵で行うという徹底ぶりです。

昔ながらの製造を守りながらしっかりと時代のニーズに合わせた取り組みをしていているからこそ多くの人から支持され愛されているのでしょう。今後も楽しみな酒造です。

色々なおすすめ日本酒をまとめたページもありますので合わせて参考にして下さい。酒蔵を紹介している特集記事もありますよ。

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