中国のお酒の1つである「紹興酒」。
主な原材料はもち米と麦麹。紹興酒は中国政府によって定義が厳密に定められており、特定の湖の湧水を使い、3年以上熟成されているもののみが名乗れます。
濃厚な味わいと独特の甘みが特徴。中華料理店などで見ることはあっても飲む機会は少なく、お酒初心者にはなかなか手が出ないお酒の1つですよね。
今回は、紹興酒を家でも楽しめる、おすすめの美味しい飲み方を紹介します。
飲み方1 ストレート
濃厚な味わいの紹興酒ですが、まずはストレートで呑んでみてください!
本場中国では、紹興酒を常温のストレートで飲むのが一般的。
甘みと旨みが強い紹興酒は、油っぽい料理と合わせていただくことが多いお酒。中華料理はもちろん、洋食とも意外とよく合うんです。
アルコール度数も16~18度と強すぎず飲みやすい強さで、ストレートで飲むのにぴったり。
アルコールの匂いが気になって飲みにくいときは、冷蔵庫で軽く冷やすのがおすすめ。濃厚な味わいも和らぎ、飲みやすくなります。
飲み方2 ザラメを入れて
ザラメを入れるイメージが強い紹興酒。中華料理屋などでも、ザラメや氷砂糖が一緒に出てくることが多いですよね。
これはまだ上質な紹興酒が日本に入ってこないくらい昔に根付いた文化で、雑味や酸味を和らげるために使われていたものとされています。
本場の人から見れば邪道と呼ばれてしまうような飲み方ですが、飲みやすくなるので初心者さんにもおすすめ。
ストレートに入れるのはもちろん、燗やお湯割りにしたものに入れても◎。
紹興酒本来の甘みや旨みとザラメの甘みがよく合い、飲みやすい味わいになりますよ。
飲み方3 ロック
濃厚で芳醇な味わいが特徴の紹興酒は、ロックで呑むのもおすすめ。
ゆっくり呑みたいときや、ストレートだと飲みにくいなと感じたときに試してほしい飲み方です。
大きめの氷を使うロックの他、クラッシュアイスを使ったロックもおすすめ。
紹興酒が一気に冷えるので、爽やかに味わえます。
レモンや梅干しを加えるアレンジも、最近流行っている飲み方。すっぱい梅干しはもちろん、甘めのものもよくあいます。
酸味が加わることで独特の甘みが和らぎ、飲みやすくなりますよ。
飲み方4 炭酸割り(上海ハイボール)
紹興酒をさっぱり楽しみたいときには、炭酸割りがおすすめ。
上海ハイボールと呼ばれ、親しまれている飲み方です。
洋食などの脂っぽい料理ともよく合うあじわいで、夏にもぴったり。
炭酸が弾ける口当たりがとても爽やか。独特の風味が和らぐので、紹興酒の味がちょっぴり苦手という方にもおすすめ。
アルコール度数もぐんと低くなり、飲みやすくなります。
レモンを絞れば、さらにさっぱりといただけますよ。
飲み方5 ホット(お湯割り・燗)
寒い冬には、温めて飲むのも美味しい飲み方です。
適度に温めることで、紹興酒の香りをより一層楽しむことができます。
燗は日本独自の飲み方ですが、広く親しまれている飲み方です。
日本酒のように燗をするときには、35~45℃ほどの温度にするのがおすすめ。
温度があまり高すぎると、アルコールが強く感じられるようになり、飲みにくくなってしまいます。
お湯割りにするときも同様に、沸騰直後ではなく、やや冷ましたくらいの温度のお湯を使うのが良いですね。
砂糖やザラメ、生姜やレモンを加えるのもいいですね。
飲み方6 お茶割り
紹興酒は実はお茶との相性も抜群。
お茶で割ることで爽やかになり、ぐんと飲みやすくなります。
特におすすめなのが、ウーロン茶。紹興酒と烏龍茶を合わせると、ドラゴン・ウォーターと呼ばれるカクテルになります。
ウーロン茶の苦味と紹興酒の甘みがベストマッチ。いくらでもすいすい呑めるおいしさです。また、ジャスミンティーで割ると、上品な味わいに。
キンキンに冷やせば暑い日にもぴったり。女性にもおすすめしたいカクテルです。
他にも、紅茶や緑茶など、よくあうお茶はたくさんあります。いろいろなお茶を試して、お気に入りを見つけてくださいね。
飲み方7 梅酒割り(梅ロック)
お酒に強く、甘いものが好きという方にぴったりなのが、梅酒で割る飲み方。
梅酒を少し加えるだけで、果実の華やかな風味と酸味が加わって飲みやすくなります。
ロックにするときには、材料を事前に冷やしておくのも良いですね。
また、紹興酒と梅酒を合わせたものをさらにソーダで割っても◎。
口当たりがよくぐいぐい呑めてしまいますが、アルコール度数はかなり高めです。
飲みすぎには注意してください。
飲み方8 カクテル
リキュールやジュースとあわせて、カクテルにするのも楽しい飲み方。
特に甘いリキュールやジュースとはよく合います。
よく知られているのは、カシスリキュールと合わせる「チャイナ・カシス」。
ジンジャーエールとレモンを合わせる「香港フィズ」など。
どちらも甘く爽やかな飲み口が特徴。
紹興酒を始めて飲むという方は、カクテルから入るのもいいかもしれませんね。