「ブランデー」とは、ブドウなどの果実を発酵させたものを、さらに蒸留して作られるお酒のこと。
40度前後とアルコール度数が高く、ストレートで呑むイメージも強いため、ハードルが高いと思っている初心者の方も多いのでは?
実は、ブランデーはいろいろな楽しみ方ができるお酒なんです。甘い飲み物との相性も良いので、ジュースなどで割ったり、カクテルにしても美味しくいただけます。
今回は、初心者でもできるブランデーのおすすめの美味しい飲み方をご紹介します。気軽に自由に楽しんじゃいましょう。
飲み方1 ストレート
ストレートは定番の飲み方
香りが特徴であるブランデーをより楽しむには、ストレートが一番です。
ブランデーは舌よりも鼻で楽しむお酒です。呑んだあと鼻から抜ける香りは特に至高とされています。
ゴクゴク呑むのではなく、ゆっくりと香りを楽しむのが通な飲み方。水や炭酸水などのチェイサーを用意してじっくり飲みましょう。
温度にこだわると、香りがより楽しめる
ストレートで呑むときには、常温で楽しむのがおすすめ。
「体温で温めて呑む」と聞いたことがあることも多いかもしれませんが、これは昔の質が悪いブランデーの話。昔のブランデーは低品質なものが多く香りが立ちにくかったので、温めて無理矢理香りを立たせていました。
しかし、今のブランデーは質が改善されているので、無理に温めるのは逆効果。温めるとアルコールのキツさが前に出て、飲みにくくなってしまいます。
ブランデーをより楽しむにはグラスも大切
フルート型のシャンパングラスやグラッパグラスなど、口が狭く、足がついているグラスを選ぶのがおすすめ。
ブランデーの香りを逃がさず、足を持つことで中身を温めずに楽しむことができます。
飲み方2 ロック
アルコールは温度が上がるほどきつく感じやすい性質があります。
ブランデーのアルコールのキツさが気になるという方は、冷やして呑むのがおすすめ。
その中でも、ゆっくり呑めるオン・ザ・ロックはブランデー向きの飲み方なんです。
氷を入れたことでブランデーが冷やされ、まろやかな味わいが楽しめます。グラスも冷やしておくとより飲みやすい味わいになります。
溶けにくい氷を使うのがおすすめです。
飲み方3 水割り
お酒にあまり強くないという方、もっとカジュアルにブランデーを楽しみたいという方には水割りがおすすめ。
先にブランデーを入れておき、次に水を入れると混ざりやすいですよ。
軟水のミネラルウオーターを使うと、ブランデーとよくなじみます。
香りを楽しみたいという方は、氷を入れず、ブランデーと水だけを使って作るのがおすすめです。
飲み方4 お湯割り(ホットブランデー)
先にお湯を入れ、そこにブランデーを注げば、冬の夜にぴったりなホットブランデーになります。
身体が温まるので、ナイトキャップにぴったり。
砂糖やはちみつを入れたり、レモンを絞るアレンジもおすすめです。また、シナモンやバターとの相性も抜群。いろいろ試して、お好みのスパイスを見つけてみてください。
飲み方5 炭酸割り(ハイボール)
ソーダ割りはかつてのヨーロッパで「ブランデー&ソーダ」と呼ばれ、とくにロンドンの上流階級の方々に好まれた飲み方です。
ブドウのフレッシュな香りをより強く感じることができ、食事にもよく合います。
雑味が気になるブランデーや、熟成年数が若いブランデーも、ハイボールならおいしく呑めます。
レモンを加えたり、ジンジャーエールやトニックウォーターで割るのもおすすめです。
飲み方6 紅茶・コーヒー割り
ブランデーはコーヒーや紅茶との相性も抜群。カフェ・ロワイヤル、ティー・ロワイヤルというカクテルがあるほど広く親しまれている飲み方なんです。
とくにカフェ・ロワイヤルはあのナポレオが好んで呑んだことでも知られています。
ブランデーの芳醇な香りとコーヒーや紅茶の香りが合わさり、贅沢な一時にぴったりの味わいになります。
ポイントは入れすぎないこと。ブランデーが多すぎるとコーヒーや紅茶の良さを殺してしまいます。
お好みで砂糖やミルク、レモンを入れても◎。果物との相性もいいので、フルーツティーに加えるのもおすすめです。
飲み方7 牛乳割り(ブランデー・エッグノッグ)
甘い飲み物が好きという方に試してほしいのが、ブランデーをミルクと合わせる飲み方です。
牛乳の甘さとブランデーの香りが合わさり、まろやかな味わいでいくらでも呑める飲み物に大変身。
冬はホットミルクにすると身体が温まります。
また、ラムと砂糖、卵と一緒にシェイクすると、ブランデー・エッグノッグというカクテルに大変身。
飲み応えがあるので、食後のデザート代わりにもぴったりです。
飲み方8 カクテル
柑橘系や甘みとの相性が良いブランデーは、カクテルにするのもおすすめ。
飲みやすい味わいのカクテルが多いのが特徴です。
とくに「サイドカー」や「フレンチ・コネクション」は、「レディキラー」の異名で有名。アルコール度数に反して口当たりがよく、甘く飲みやすい味わいです。飲みすぎにはご注意を。