「カルバドス(カルヴァドス)」とは、フランスのノルマンディー地方で作られているアップルブランデーのこと。
カルバドスと呼べるのはノルマンディー地方のものだけで、他の地域で作られたものはアップルブランデーと呼ばれ区別されています。
小説「凱旋門」でたびたび登場しているため、名前だけは知っているという読書家の方も多いのではないでしょうか?
リンゴで作られているため、リンゴのかぐわしい香りとまろやかな甘みが特徴。
飲みやすい味わいなので、実は女性やお酒初心者にもおすすめのお酒なんです。
今回はお家で簡単にできるカルバドス(カルヴァドス)の美味しいおすすめの飲み方をご紹介します。
飲み方1 ストレート
ブランデーの一種であるカルバドス。
香りを楽しみたいときは、ストレートで飲むのがおすすめです。
香りを楽しみたいときには常温で
お酒の香りは温度が上がるほど広がるので、香りを楽しみたいときには常温で飲むのが一番。
シャンパングラスやグラッパグラスなど、口が狭く、足がついているグラスを選びましょう。飲むときには足を持ち、カルバドスを不用意に温めないようにするのがベターです。
すっきり飲みたいときは冷やして
すっきり飲みたいとき、常温で飲みにくさを感じたときは冷蔵庫で軽く冷やすのがおすすめ。
冷やされたことでアルコールの匂いが抑えられ、飲みやすくなります。
飲み方2 ロック
ストレートではちょっと飲みにくいなと感じたときには、ロックも試してみてください!
冷やされることでストレートよりも飲みやすく、氷が溶けることでアルコール度数も下がります。
どんなカルバドスでも美味しくいただける、イチオシの飲み方です。
飲み方3 ブラートニック(トニックウォーター割り)
現地ノルマンディー地方で親しまれている飲み方の一つが、トニックウォーター割りであるブラートニック。
現地では、食前酒に呑まれることが多いそうです。
リンゴの爽やかさとトニックウォーターの苦味がベストマッチ。甘みとアルコールが抑えられ、スッキリと飲みやすい味わい。カルバドスを始めて飲むという方にもおすすめです。
レモンやライムを飾ると酸味が加わり、さらにさっぱりしたおいしさになりますよ。
飲み方4 炭酸割り
カルバドスをさっぱり、すっきりいただきたい! そんなときは、炭酸割りはいかがですか?
氷で満たしたグラスにカルバドスを入れ、そこに冷やした炭酸水を注ぐだけで、簡単にさらりと呑めるカクテルができちゃいます。
アルコール度数がぐんと下がるので、お酒が弱い方にも安心。
レモンやライムの果汁を加えたり、スライスを浮かべるのもおすすめです。
飲み方5 ジュース割り
お酒初心者にもおすすめしたいのがジュース割り。
リンゴと相性のいいジュースなら、どんなものともよく合います。
とくに人気なのが、リンゴジュースで割る飲み方。
同じ原料から出来ているジュースとブランデーですから、相性は抜群! ちょっぴり大人な味わいのリンゴジュースが簡単に出来ちゃいます。
また、ジンジャエールで割り、レモンやライムを浮かべれば「ブラーク」というカクテルに。
こちらも炭酸の口当たりとジンジャエールの刺激でとても爽やか。夏にもぴったりのおいしさです。
飲み方6 コーヒー・紅茶に
アップルティーが好きな方にぜひおすすめしたいのが、紅茶に垂らす楽しみ方。
お酒に弱くても、数滴垂らすだけでリンゴの良い香りと甘みを楽しめます。
ホットはもちろん、アイスティーに加えるのも◎。
リンゴジュースとアイスティーを混ぜたものにちょっとだけ加えたり、はちみつなどで甘みを足すなど、様々なアレンジも楽しめます。
また、意外にもコーヒーとの相性も抜群。
ノルマンディー地方ではカルバドスをコーヒーに加える「カフェ・カルヴァ」という飲み方が一般的。朝のコーヒーとして楽しむのだとか。
休日の朝のお供にいかがですか?
飲み方7 カクテル
カルバドスはカクテルにもよく使われています。
カルバドス自体を呑んだことがなくても、実はあのカクテルに使われていた……なんてことも。
特に有名なのは、ジャック・ローズというカクテル。グレナデンシロップが入っており、きれいな赤色が特徴です。
他にもエンジェル・フェイスやノアノアなど、ユニークなカクテルがたくさんあります。
カルバドスを使ったカクテルは、甘くて口当たりの良いものになることが多く、レディ・キラーとなりがち。
飲みすぎには注意してくださいね。
飲み方8 お菓子・料理作りに
リンゴの香りがするカルバドスは、お菓子作りにも大活躍!
現地ノルマンディー地方でもパン屋やケーキ屋では欠かせない存在となっています。
アップルパイなどのリンゴを使ったお菓子やパン、ドライフルーツの漬け込みによく使われています。
その他に、香りづけにブラウニーやケーキの生地に混ぜ込んだり、ゼリーなどに使用されているのだとか。
また、料理にもよく使われています。
隠し味に使えば、簡単に奥深い味わいに。バルサミコ酢と合うので、肉や野菜かけるソースに使うのがおすすめです。